原因・理由の副詞句:「なぜなら…」と根拠を示す
行動や状態の背景にある「なぜ?」を説明し、文に論理的な深みを与えます。
"Why?" の問いに答える部品
前回の「目的」(未来志向)に対し、今回は行動や状態が起きた「原因・理由」(過去・現在の事実)を説明する副詞句(節)を学びます。これも `Why ...?` という問いに答える部品ですが、指し示す時間軸が異なります。
① 副詞節の王様 `because`
「なぜなら〜だから」という直接的で明確な理由を述べるときに使う、最も一般的な接続詞です。理由を強調したいときに使われます。
② ニュアンスが少し違う `since` と `as`
`because` と似ていますが、少しニュアンスが異なります。
- since: 「〜なので」。相手も知っているであろう、周知の事実を理由として軽く述べるときに使います。文頭に置かれることが多いです。
- as: `since`とほぼ同じですが、よりフォーマルな響きがあります。
③「句」で理由を表す `because of` / `due to` / `owing to`
`because` はうしろに「文 (S+V)」が続きますが、`because of` や `due to` はうしろに「名詞句」が続きます。この使い分けは非常に重要です。
まとめ
理由を述べるときは、後ろに「文」が続くのか、それとも「名詞」が続くのかを常に意識し、`because` と `because of` を正しく使い分けることが鍵となります。聞き手が知っている情報を理由にする場合は `since` を使うなど、ニュアンスを使い分けられるようになると、表現がより洗練されます。