目的の副詞句:「何のために?」を明らかにする
行動の「目的」や「意図」を示し、文に説得力を持たせます。
"What for?" / "Why?" の問いに答える部品
これまでは「いつ・どこで・どのように」といった状況を描写してきました。ここからは、なぜその行動を取るのか、その「目的」を説明する副詞句を学びます。`What did you do that for?` (何のためにそれをしたの?) という問いに答える部品です。
① 最も手軽な形:不定詞の副詞的用法 (`to do`)
「〜するために」という意味を表す最も簡単で一般的な方法が、不定詞 (`to + 動詞の原形`) を使うことです。これは、私たちがこれまでに学んだ不定詞の「名詞的用法」「形容詞的用法」に続く、3つ目の顔「副詞的用法」です。
② 目的をより明確にする表現 (`in order to`, `so as to`)
`to do` よりもフォーマルで、目的であることをはっきりと示したいときには `in order to do` や `so as to do` を使います。また、「〜しないように」という否定の目的を表す場合は、`in order not to` または `so as not to` を使います。`not to do` という形はないので注意しましょう。
③ 主語が異なる場合の目的:「so that S can/will...」
「私が〜するために、あなたが…する」のように、文の主語と目的の動作主が異なる場合は、不定詞は使えません。その場合は、`so that 主語 + 助動詞 (can/will/may)...` という「節」の形を使います。
まとめ
「〜するために」という目的を表すには、まず不定詞 `to do` が基本です。より丁寧に言いたいときや否定の目的、主語が異なる場合には `in order to` や `so that` を使う、という使い分けをマスターしましょう。