文全体を修飾する副詞① (評価・態度)
文に話し手の「気持ち」や「意見」という味付けをする、人間味あふれるスパイスです。
文の頭で、全体の方向性を示す
これまでは文の「一部」(動詞、形容詞など)を修飾する副詞を見てきました。ここからは、文全体に話し手のコメントを加える「文修飾副詞」を学びます。
これらは通常、文頭に置かれ、カンマ (`,`) で文の他の部分と切り離されます。これから続く文が、どんな雰囲気や確信度で語られるのかを、聞き手に前もって知らせる信号のような役割を果たします。
① 話し手の「評価・判断」を表す副詞
文の内容全体に対して、「幸運にも」「残念ながら」「明らかに」といった話し手の評価や判断を示します。
② 話し手の「確信度」を表す副詞
文の内容が、どのくらい確かだと話し手が考えているか(確信度)を示します。
③ 話し手の「態度」を表す副詞
「正直に言うと」「率直に言って」のように、これから述べる内容に対する話し手のスタンスや、発言の前提を示します。
まとめ
文修飾副詞は、文に話し手の「人間味」を加え、単なる事実の伝達を超えた、気持ちのこもったコミュニケーションを可能にします。文頭にポンと置くだけで文全体のニュアンスをコントロールできる、非常に便利なスパイスです。