程度の副詞:「どのくらい?」を調整する
形容詞や副詞の意味合いを強めたり弱めたりする、繊細な味付けのスパイスです。
形容詞・副詞の「程度」を飾り付ける
これまでは主に「動詞」を修飾する副詞句を見てきました。ここからは、「形容詞」や「他の副詞」を修飾する副詞に焦点を当てます。その代表格が、`beautiful` (美しい) を `very beautiful` (とても美しい) のように、意味の強さを調整する「程度」の副詞です。
① 意味を強める副詞
`very` (とても) が最も有名ですが、他にも様々な強さのバリエーションがあります。
② 意味を弱める・調整する副詞
断定を避けたり、控えめに表現したりするときに便利な副詞です。
③ 特別な構文を作る `too` と `enough`
この2つは「〜すぎる」「十分に〜」という意味を表し、後ろに不定詞を伴う特別な構文でよく使われます。
- too + 形容詞/副詞 (+ to do): 「(〜するには)…すぎる」(ネガティブな意味)
- 形容詞/副詞 + enough (+ to do): 「(〜するのに)十分に…だ」(ポジティブな意味)
💡 最重要ルール:`enough` の位置は、修飾する形容詞・副詞の後ろに来ます! `enough old` ではなく `old enough` です。
まとめ
程度の副詞は、あなたの感情や評価のニュアンスを細かく調整するための重要なツールです。`very` だけでなく様々な副詞を使い分けること、そして `too` と `enough` の特別な語順を覚えることで、あなたの表現は格段に豊かで正確になります。