ページ4 So / Such が文頭に来る倒置

`So + 形容詞/副詞`, `Such + be動詞`

A Great Performance (素晴らしいパフォーマンス)

The concert was unforgettable. So beautiful was her voice that the audience fell silent. So powerfully did she sing that everyone was moved to tears. Such was the passion in her performance that she received a standing ovation.

本文の和訳

そのコンサートは忘れられないものだった。彼女の声はあまりに美しかったので、聴衆は静まり返った。彼女はあまりに力強く歌ったので、誰もが感動して涙を流した。彼女のパフォーマンスには大変な情熱があったので、スタンディングオベーションを受けた。

So beautiful was her voice that the audience fell silent.
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前からチャンク理解

"So beautiful was her voice..." (あまりに美しかった、彼女の声は…)
→ "...that the audience fell silent." (その結果、聴衆は静まり返った)

ネイティブの感覚

「なんて美しいんだ!」という感嘆が、文の先頭で爆発しているようなイメージです。`Her voice was so beautiful that...` と言うよりも、感情の昂ぶりや強調の度合いが格段に上がります。`So beautiful` を最初に置くことで、聞き手はその美しさの「程度」にまず心を奪われ、その結果何が起きたのか (`that` 以下) を知りたくなります。

So powerfully did she sing that everyone was moved to tears.
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前からチャンク理解

"So powerfully did she sing..." (あまりに力強く彼女は歌ったので…)
→ "...that everyone was moved to tears." (その結果、誰もが感動して涙した)

ネイティブの感覚

前の例文が「状態」を強調したのに対し、これは「動作の様子(副詞)」を強調しています。「いかに力強く」歌ったかを最初に示すことで、その歌い方の並外れた様子を際立たせます。`She sang so powerfully...` よりも、よりドラマチックで、歌っている情景が目に浮かぶようなダイナミックな表現になります。

Such was the passion in her performance that she received a standing ovation.
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前からチャンク理解

"Such was the passion..." (大変なものだった、その情熱は…)
→ "...that she received a standing ovation." (その結果、彼女はスタンディングオベーションを受けた)

ネイティブの感覚

`So` が形容詞や副詞の「程度」を強調するのに対し、`Such` は「名詞」そのものの性質やレベルを強調します。「彼女の情熱たるや、それはそれは大変なもので…」といった感じです。`Her passion was so great that...` と言うよりも、より格調高く、その「情熱」という概念自体を大きく取り上げて語っているような、壮大な響きがあります。