The Time We Missed
Haru: I’ve tried to visit her every year... but I missed last year. I shouldn’t have.
Ren: I know... I’ve missed a lot of time too. We thought we had more of it.
Haru: I’ve kept her letters... but I’ve never answered. Now, I wish I had.
Ren: I’ve replayed our last phone call in my head a hundred times. I still hear her voice.
Haru: We’ve lived forward... but part of us has stayed there, hasn’t it?
Ren: It has. In that moment. In that silence.
ストーリー和訳
ハル: 毎年会いに行こうとしてたのに…去年は行けなかった。行くべきだったのに。
レン: わかるよ…。僕もたくさんの時間を逃した。もっと時間があるって思ってた。
ハル: 彼女の手紙はずっと取ってある…でも一度も返事を書かなかった。今は、書いておけばよかったって思う。
レン: 最後の電話を何百回も頭の中で再生してる。声がまだ耳に残ってる。
ハル: 僕たちは前に進んできたけど…心の一部は、あの時に置いてきたままなんだよね。
レン: そうだね。あの瞬間に、あの静けさに。
この文の感覚を掴む
前からチャンク理解
"I've tried to visit her..."(彼女に会いに行こうとしてきた)
→ "every year"(毎年)
→ "but I missed last year."(でも去年は行けなかった)
ネイティブの感覚
`I've tried` は「努力を続けてきた」過程の蓄積を示す。だが `missed last year` がその流れを断ち切る痛みを添える。完了形があるからこそ、“失った1年”がより重く響く。
(補足)文法的な説明
現在完了「継続」用法(tryの努力)と、過去形との対比構文。現在完了は「今に至る経緯」を語るが、過去形が「その不連続」を際立たせる。
この文の感覚を掴む
前からチャンク理解
"I've kept her letters..."(手紙はずっと保管してきた)
→ "but I've never answered."(でも返事は一度もしていない)
ネイティブの感覚
「大事にはしてきた、でも応えてはいない」——`have kept` と `have never answered` の対比が、“心残り”と“後悔”を浮かび上がらせる。完了形が“行為の不在”にも意味を持たせている。
(補足)文法的な説明
両方とも現在完了「継続または経験」用法。完了形の否定形(have never)は「〜したことが一度もない」を意味する。
この文の感覚を掴む
前からチャンク理解
"We've lived forward..."(前を向いて生きてきた)
→ "but part of us has stayed there."(でも心の一部はそこに残ったまま)
ネイティブの感覚
人生は前に進んできた(完了)けれど、心の一部は過去に留まったまま(別の完了)という二重の流れ。完了形の“過去→今”という軸が、それぞれ異なる意味で作用している。
(補足)文法的な説明
`have lived` は進行方向を持つ「完了+継続」。`has stayed` は「継続」だが、“場所”の象徴性をもつ。どちらも現在完了。