The Feeling That Lingered
Noa: I thought I’d moved on. I really believed I had.
Yuto: But you haven’t, have you?
Noa: No... I’ve still kept all our photos, our letters... I’ve never thrown them away.
Yuto: I’ve walked by the café we used to visit... hundreds of times. I couldn’t stay away.
Noa: So we’ve both tried to forget... and both failed.
Yuto: Or maybe we’ve never wanted to succeed in forgetting at all.
ストーリー和訳
ノア: 乗り越えたつもりだったんだ。本当に、もう大丈夫だって。
ユウト: でも違ったんだよね?
ノア: うん…。写真も、手紙も、まだ全部持ってる。捨てられなかったんだ。
ユウト: 昔よく行ってたカフェ、何百回も前を通った。離れられなかった。
ノア: 忘れようとしてたのに、二人ともできなかったね。
ユウト: というか、忘れたいなんて本当は思ってなかったのかもしれない。
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前からチャンク理解
"I've still kept..."(今でもずっと持ってる)
→ "all our photos, our letters."(写真も手紙も全部)
ネイティブの感覚
完了形で“手放せなかった時間”を表現。`still` が「捨てられなかった気持ちの継続」を静かに語っている。行動ではなく“思い”が完了形で語られているのが特徴。
(補足)文法的な説明
現在完了「継続」用法。`have kept` に `still` を加えることで、現在に続く未練や保持のニュアンスが強まる。
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前からチャンク理解
"I've walked by the café..."(そのカフェの前を通ってきた)
→ "we used to visit..."(昔よく一緒に行った)
→ "hundreds of times."(何百回も)
ネイティブの感覚
`have walked` によって、“意図的ではない感情の引力”がにじむ。何度も通ってしまった行動に、忘れられなかった想いが透けて見える。完了形が“止められなかった”心の継続を示す。
(補足)文法的な説明
現在完了「経験」用法。回数を伴うと「これまでに〜したことがある/してきた」という累積的な経験を表す。
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前からチャンク理解
"Maybe we’ve never wanted..."(たぶん僕らは決して望んでなかった)
→ "to succeed in forgetting at all."(忘れることに成功するなんて)
ネイティブの感覚
`have never wanted` は“ずっとそう思ってこなかった”という継続の否定。完了形で描かれることで、過去〜現在までの心の流れが浮かび上がる。「忘れたくない気持ち」の一貫性を強調。
(補足)文法的な説明
現在完了「継続」用法の否定形。want の対象が to succeed in forgetting という複雑な目的語句になっている点に注目。