ページ111 完了形と“まだ終わっていない旅”

「ここまで来た。でも、まだ道の途中」——完了形は、これまでの足跡と、これから進む未来をつなぐ橋。

Halfway Point

Noah: We’ve come a long way, haven’t we?

Sora: Yeah… but somehow, it still feels like we’re just getting started.

Noah: I’ve learned so much already. About you, about myself…

Sora: Same here. And I know there’s more waiting for us up ahead.

Noah: Even though we’ve faced so many turns, I don’t regret a single step.

Sora: Neither do I. We’ve come this far together—let’s keep going.

ストーリー和訳

ノア: ここまで、ずいぶん遠くまで来たよね。
ソラ: うん…でもなんだか、まだ始まったばかりって感じもする。
ノア: 君のこと、自分のこと、すでにたくさん学んだよ。
ソラ: 私も。これからまだまだ、いろんなことが待ってる気がする。
ノア: 曲がりくねった道だったけど、ひとつも後悔はないよ。
ソラ: 私も同じ。ここまで一緒に来たんだもの、これからも一緒に進もう。

We’ve come a long way.
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前からチャンク理解

"We’ve come..."(私たちはやってきた)
→ "a long way."(長い道のりを)

ネイティブの感覚

物理的にも比喩的にも使える表現。`have come` は今の立ち位置までのすべての道のりを背負ったような重みがある。努力や成長の蓄積を実感する語感。

(補足)文法的な説明

現在完了「結果」用法。過去からの経過が今の地点に集約されていることを表す。

I’ve learned so much already.
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前からチャンク理解

"I’ve learned..."(私は学んできた)
→ "so much already."(もうすでにこんなに多くを)

ネイティブの感覚

`already` によって、「まだ途中だけど、すでに得たものがたくさんある」という感動が含まれる。過去の積み重ねを強調しつつ、未来にも余地を残す表現。

(補足)文法的な説明

現在完了「経験」用法+「到達」的な要素。`already` は肯定文に使うと完了の早さや意外性を強調する。

We’ve come this far together.
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前からチャンク理解

"We’ve come..."(私たちは来た)
→ "this far..."(ここまで)
→ "together."(一緒に)

ネイティブの感覚

`this far` は「到達点」を強調する表現。`together` が加わることで、その道のりが一人ではなく「共有された旅」だったという意味合いを強くする。

(補足)文法的な説明

現在完了「到達」用法。`come this far` は定型的なフレーズで、感慨深さを含んだ語調をもつ。