ページ110 完了形と“やっと訪れた今”

「ずっと待っていた。でも、ようやく今ここにいる」——完了形は、待ち続けた時間と“今この瞬間”の重みをつなぐ。

Finally Here

Rina: I can’t believe it. We’ve actually made it.

Aya: I know. After everything we’ve been through… it feels unreal.

Rina: I’ve dreamed about this day for so long. I’ve imagined how it would feel—but this is better.

Aya: We’ve waited, struggled, cried—and still kept going. That’s what makes it special.

Rina: Yeah. I’m so proud of how far we’ve come.

Aya: Me too. We’ve earned this moment.

ストーリー和訳

リナ: 信じられない。本当にここまで来たんだね。
アヤ: うん。いろんなことがあったけど…まるで夢みたい。
リナ: この日をずっと夢見てたの。どう感じるか想像してたけど、実際はもっと素敵。
アヤ: 待って、耐えて、泣いて…それでも進んできたからこそ、今があるんだよね。
リナ: うん。ここまで来られた自分たちが本当に誇らしい。
アヤ: 私も。やっとこの瞬間を手に入れたんだよね。

We’ve actually made it.
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前からチャンク理解

"We’ve actually made it."(本当にここまでたどり着いた)

ネイティブの感覚

`have made it` は「たどり着くことに成功した」というニュアンス。`actually` が加わることで、「まさか本当に…」という驚きや感動を強調する。

(補足)文法的な説明

現在完了「達成」用法。`make it` は口語で「成功する・到達する」を意味する熟語。

We’ve been through a lot.
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前からチャンク理解

"We’ve been through..."(私たちは経験してきた)
→ "a lot."(いろんなことを)

ネイティブの感覚

`been through` は「〜を乗り越えてきた」という比喩的表現。困難や感情的な試練に対してよく使われる。完了形にすることで、そのすべてが“今の自分たち”につながっていることを表現。

(補足)文法的な説明

`have been through` は現在完了「経験」+「影響が残る」用法。口語で非常に頻繁に使われる定番の構文。

We’ve earned this moment.
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前からチャンク理解

"We’ve earned..."(私たちは勝ち取ってきた)
→ "this moment."(この瞬間を)

ネイティブの感覚

`earned` は「努力して得た」ことに使う語。完了形にすることで「ずっと頑張ってきた結果として、今この瞬間がある」という文脈を自然に描写。

(補足)文法的な説明

現在完了「結果」用法。この瞬間が今まさに「ある」という感情的・物理的な状態に直結している。