ページ92 完了形と“時間を超えた言葉”

「長い年月が経っても、言葉は心に残る」——完了形は、過去の一言が今も響き続けていることを描写する文法です。

The Words That Stayed

Aoi: I’ve never forgotten what you told me that night.

Kai: Which part?

Aoi: “You’ll be fine. Just trust yourself.” That line… it’s echoed in my mind ever since.

Kai: I didn’t realize it meant that much to you.

Aoi: It has. I’ve repeated it to myself so many times, especially when things got tough.

Kai: Then I’m glad I said it. Words have a strange way of staying with us.

ストーリー和訳

アオイ: あの夜、あなたが言ってくれた言葉、今まで一度も忘れたことないの。
カイ: どの言葉のこと?
アオイ: 「大丈夫。自分を信じて。」——あの一言、ずっと心に響き続けてるの。
カイ: そんなに大切なものになってたなんて、知らなかった。
アオイ: そうだよ。何度も自分に言い聞かせた。特につらいときにね。
カイ: 言ってよかった。言葉って、時間を超えて残るものなんだね。

I’ve never forgotten what you told me that night.
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完了形 × 忘れなかった記憶
`never forgotten` という否定の完了形が、どれだけ記憶が鮮明に残っているかを表現。「忘れていない=今も心にある」ことを強く印象づける。

It’s echoed in my mind ever since.
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完了形 × “今も響き続けている”状態
`ever since` との組み合わせで、「あの時以来ずっと」の継続を明確に示す。言葉の“残響”が消えずに続いている感覚を完了形で表現。

I’ve repeated it to myself so many times.
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完了形 × 繰り返してきた行動
「今まで何度も自分に言い聞かせてきた」という行動の反復を完了形で伝える。大切な言葉が支えになっていたことを暗示する。

Words have a strange way of staying with us.
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現在完了 × 普遍的な真実
「言葉というのは、不思議とずっと心に残るものだ」という感覚を完了形で普遍的に語る。この文では特定の過去ではなく、“どんな言葉にも”通じる性質を伝えている。