ページ88 完了形と“変わらなかった気持ち”

「時間が経っても、気持ちが変わらなかったこと」——完了形は、“続いていた”ことの証明であり、“変わらなかった”心を語る言葉でもあります。

Still the Same

Emi: I’ve seen so many people come and go.

Souta: That’s true. Things have changed a lot since then.

Emi: But one thing hasn’t changed. I’ve always felt the same way about you.

Souta: Even after all this time?

Emi: Yes. I’ve never tried to stop those feelings. I didn’t want to.

Souta: Then maybe… we were never really apart.

ストーリー和訳

エミ: 本当にたくさんの人が出入りしてきたよね。
ソウタ: うん。あの頃から随分変わったね。
エミ: でも、一つだけ変わらなかったことがある。あなたへの気持ち。ずっと同じなの。
ソウタ: こんなに時間が経っても?
エミ: うん。その気持ちを止めようと思ったこともない。止めたくなかったの。
ソウタ: じゃあきっと…僕たちは、本当は離れてなかったんだね。

I’ve seen so many people come and go.
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完了形 × 過去から現在までの蓄積
「今までに何度も目にしてきた」経験を語る定番パターン。人が入れ替わる中で“残ってきたもの”を際立たせる前振りになる。

I’ve always felt the same way about you.
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`have always felt` × 変わらない想い
「いつも同じ気持ちだった」という感情の継続・一貫性を完了形で表現。“変わっていない”という強さが滲む構文。

I’ve never tried to stop those feelings.
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完了形否定 × 気持ちを止めなかった
「止めようと思ったことすらなかった」という強い意志の継続を完了形の否定で表現している。消えなかった気持ちを象徴する。

Then maybe… we were never really apart.
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過去形+never × 実は離れていなかった
「離れていたはずだった」2人が「実はそうではなかった」と気づく瞬間。完了形ではないが、これまでの流れを受けた重要な回収の一言。