ページ87 完了形と“あの日言えなかった言葉”

「言えなかった言葉ほど、心に残り続ける」——完了形は、過去に口にできなかった想いが、今もなお続いていることを語ります。

What I Never Said

Naomi: I’ve replayed that day over and over in my mind.

Riku: The last day we saw each other?

Naomi: Yeah. I’ve thought about what I should’ve said… and what I shouldn’t have.

Riku: I’ve had the same thoughts. Regret doesn’t go away so easily.

Naomi: But even now, I’ve never stopped wanting to tell you what I really meant.

Riku: Then say it. I’m here. And I’ve been waiting to hear it.

ストーリー和訳

ナオミ: あの日のこと、何度も頭の中で繰り返してるの。
リク: 最後に会った日のこと?
ナオミ: うん。本当は何て言えばよかったのか、何を言わなければよかったのか、ずっと考えてた。
リク: 僕も同じだよ。後悔って、なかなか消えないよね。
ナオミ: でも今でも、ずっと伝えたい気持ちは変わってない。
リク: じゃあ、言って。僕はここにいる。ずっとその言葉を待ってたよ。

I’ve replayed that day over and over in my mind.
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`have replayed` × 心の中の再生ボタン
「あの日」を何度も思い返している“今”の状態を、完了形で表す。頭から離れない記憶が現在にも影響を与えている。

I’ve thought about what I should’ve said.
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完了形 + 仮定法過去完了 × 言えなかった後悔
「あのとき言うべきだったのに…」という後悔が、今まで続いていることを完了形で表している。`should’ve said` との組み合わせで深い反省を伝える。

I’ve never stopped wanting to tell you.
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完了形 × 続いてきた気持ちの強さ
「ずっと伝えたいと思い続けていた」という感情の継続を、完了形で静かに語る。止まることのなかった気持ちを示す表現。

I’ve been waiting to hear it.
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完了進行形 × 「待ち続けていた」
ただの“待った”ではなく、“ずっと待ち続けていた”ことを丁寧に表すのが完了進行形。現在もなお続いている期待や願いを含む。