ページ79 完了形と“変わってしまった自分”

「昔の自分とは違う」——完了形は、変化の積み重ねを認めながら、今の自分を見つめる言葉になる。

I’ve Changed

Nao: I saw my reflection today… and I didn’t recognize the person looking back.

Sara: You’ve changed. We both have.

Nao: I’ve made choices I never thought I’d make. Taken paths I never imagined.

Sara: That’s not a bad thing. Growth needs change.

Nao: Still, I’ve lost pieces of who I was. And sometimes, I miss that version of me.

Sara: But you’ve also gained strength, courage, and clarity.

Nao: I guess I’ve become someone new. And maybe… that’s okay.

ストーリー和訳

ナオ: 今日、鏡に映った自分を見て思ったんだ…「この人誰?」って。
サラ: 君は変わったよ。私たち、どっちもね。
ナオ: 自分でも信じられない選択をしてきたし、想像もしなかった道を歩んできた。
サラ: でもそれは悪いことじゃない。成長には変化が必要よ。
ナオ: それでも、昔の自分の一部を失った気がして…時々、あの頃の自分が恋しくなるんだ。
サラ: でもね、君は強さと勇気と明確さを手に入れたわ。
ナオ: 私、きっと“新しい自分”になったんだと思う。…そしてたぶん、それでいいんだ。

You’ve changed.
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`have changed` × 現在に続く変化
「変わったね」という言葉が、今その姿に現れている“変化の結果”を示す完了形で表現されている。

I’ve made choices I never thought I’d make.
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`have made` × 自分でも驚く選択
今の自分を作った選択の連続。それが「信じられなかったほどのもの」だったことを完了形で強調している。

I’ve lost pieces of who I was.
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`have lost` × 消えてしまった過去の自分
自分の中の“かつての一部”を失ったことを、完了形で描写。変化には痛みも伴うことを示している。

I guess I’ve become someone new.
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`have become` × 自分自身の再定義
「新しい自分になった」という現在の状態を、変化のプロセスの結果として表す完了形が使われている。