ページ65 完了形と“これからの決意”

「ここまで来た。だからこそ、これからを決めた」——完了形は、過去を踏まえて未来に進む覚悟を静かに語る。

This Is Where I Begin

Elin: I’ve spent so many years waiting for something to change.

Mira: And has it?

Elin: No. That’s the thing. Nothing has changed. But I have.

Mira: How so?

Elin: I’ve cried, I’ve hoped, I’ve begged the world to notice me. But now… I’ve realized it’s me who needs to act.

Mira: That’s powerful.

Elin: I’ve waited long enough. From today, I decide where I go next.

ストーリー和訳

エリン: ずっと何かが変わるのを待ち続けてきたんだ。
ミラ: で、何か変わったの?
エリン: ううん。そこが問題。何も変わってない。でも、私が変わった。
ミラ: どこが?
エリン: 泣いたし、期待したし、世界に気づいてほしいと願った。でも今は…動くのは私自身だって気づいた。
ミラ: それ、すごく強い言葉だね。
エリン: もう十分待った。今日から、自分の進む道は自分で決める。

I’ve spent so many years waiting for something to change.
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`have spent` で「ずっと〜してきた年月」
人生の一部を何かに費やしてきたことを語る時に使う構文。時間の重みと「今までの停滞感」を同時に伝える。

Nothing has changed. But I have.
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対比の完了形
外の世界(nothing)が変わっていない一方で、内側の自分(I)は変化したという強い対比を完了形で表現している。

I’ve realized it’s me who needs to act.
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完了形 × 気づきの到達
`have realized` は「気づいた・悟った」ことを丁寧に伝える表現。「これまでの経験」があってこその決意にふさわしい構文。

I’ve waited long enough.
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`have waited` + enough = 「もう十分に〜した」
「これまでは待ってきたが、もう終わりにする」という決断の前置きとして使える完了形。「我慢の限界」や「前に進む覚悟」を感じさせる。