ページ48 完了形と“友情・信頼の揺らぎ”

「信じていた」「支えだったのに」…完了形は友情や信頼の“過去からの積み重ね”と“崩れた瞬間”を描写するのに向いている。

I Thought We Were Closer

Nico: I’ve always trusted you.

Sam: And I’ve never betrayed that.

Nico: Then why haven’t you told me about your move?

Sam: I didn’t know how to bring it up… I’ve been scared you’d be hurt.

Nico: I’ve been your best friend for ten years. You could’ve told me.

ストーリー和訳

ニコ: ずっと君のこと信じてたよ。
サム: そして、君の信頼を裏切ったことなんてない。
ニコ: じゃあ、なんで引っ越すこと黙ってたんだよ?
サム: どう言えばいいかわからなくて… 傷つけるのが怖かったんだ。
ニコ: 10年も親友だったのに。言ってくれればよかったのに。

I’ve always trusted you.
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「ずっと信じてた」積み重ねの完了形
完了形に `always` を加えることで、過去から現在までの深い信頼関係を描写できる。友情・恋愛でも頻出。

And I’ve never betrayed that.
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「裏切ったことは一度もない」否定の強調
`have never + 過去分詞` は、継続された行動や信念の否定形を丁寧に伝える。信頼関係の証明に用いられる。

Then why haven’t you told me about your move?
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「なんで今まで言ってくれなかったの?」
`haven’t told` によって、沈黙の継続を指摘。信頼していたからこそ「言ってくれると思っていた」落差が生まれる。

I’ve been your best friend for ten years.
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「ずっと親友だった」継続の完了形
`have been + for 時間` で、変わらない関係性を表現。「これだけの関係があったのに…」という感情を伴いやすい。