ページ42 完了形と“心のすれ違い”

完了形は「思い込んでいた」「通じているはずだった」といった、気持ちのズレや見えない距離感を自然に表現できる。

What I Thought You Knew

Mark: I’ve always assumed you knew how much I cared.

Nina: But you’ve never said it.

Mark: I’ve shown it in so many ways.

Nina: I guess I’ve needed to hear it too.

Mark: Then I’ve failed to understand you...

ストーリー和訳

マーク: ずっと、君が僕の気持ちに気づいてると思ってたよ。
ニナ: でも一度も言葉にしてくれなかった。
マーク: 行動では、たくさん示してきたつもりなんだ。
ニナ: でも、私には言葉も必要だったのかもね。
マーク: そうか…君のこと、本当に理解できてなかったんだな。

I’ve always assumed you knew how much I cared.
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「そうだと信じていたのに…」の完了形
`have assumed`+`always` で、「ずっと思い込んでいた」ことが今になって違っていたと判明するショックやズレを表現。

But you’ve never said it.
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「今まで一度もなかった」失望
完了形+`never` で「これまで一度も言葉にされていない」という強い欠如を示す。会話でのすれ違い描写に多用される。

I’ve shown it in so many ways.
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「してきたはずなのに通じなかった」
完了形で積み重ねた行動を強調しつつ、それが伝わっていなかったギャップを印象づける。so many ways にも工夫の跡が出る。

Then I’ve failed to understand you...
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「理解したつもりだったけど、できていなかった」
`have failed` は「結果的に失敗していた」ことを淡々と語る形。人間関係のズレ・誤解に対する気づきを含む完了形の代表例。