ページ40 完了形と“誤解の解消”

完了形は「今まで思い込んでいたことが違っていた」と気づく瞬間を自然に表せる。理解や誤解の変化に注目しよう。

I Was Wrong

Erin: I’ve always thought you hated spicy food.

Kai: No way. I’ve loved it since I was a kid.

Erin: Then I’ve been making bland food for no reason!

Kai: I’ve wondered why everything you cook tastes... safe.

Erin: That changes today. Tonight’s curry will melt your face off.

ストーリー和訳

エリン: ずっと、君は辛い物が嫌いだと思ってた。
カイ: いやいや、子どもの頃から大好きだよ。
エリン: ってことは、今までずっと味の薄い料理を作ってたの無駄だったってこと?!
カイ: なんで全部の料理が“無難な味”なのか、不思議だったんだよね。
エリン: 今日から変えるわ。今夜のカレー、泣く覚悟してね。

I’ve always thought you hated spicy food.
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「ずっとそう思い込んでた」継続の完了形
`have thought` に `always` を加えることで、「今までずっと信じてた」誤解を自然に表現できる。現在との対比が効く。

I’ve loved it since I was a kid.
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「ずっと好きだった」経験の積み重ね
完了形+`since` で「ある時点から今までずっと好きだった」継続を自然に表せるパターン。実は継続系よりよく使われる。

Then I’ve been making bland food for no reason!
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完了進行形で「ずっとやってたけど間違いだった」
`have been ~ing` を使うことで「長く続けてた行為」があったことを強調し、それが無駄だったと気づく落差が生まれる。

I’ve wondered why everything you cook tastes... safe.
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「今まで不思議に思ってた」の完了形
`have wondered` は「ずっと気になってたけど今つながった」という誤解解消のきっかけになる表現。