ページ36 完了形と“消えた証拠”

「さっきまであったのに」「あの時は確かにあった」でも、今はもう…という“消失の痕跡”を完了形で伝える。

The Vanishing Cake

Elly: There was a slice of cake here just a minute ago!

Jay: Not anymore. I’ve eaten it.

Elly: You’ve eaten my birthday cake?!

Jay: I didn’t know it was yours...

Elly: It had my name on it!

ストーリー和訳

エリー: さっきまでケーキの一切れがここにあったのに!
ジェイ: 今はもうないよ。俺が食べちゃった。
エリー: 私のバースデーケーキを食べたってこと?!
ジェイ: 君のだって知らなかったんだよ…。
エリー: 名前、書いてあったでしょ!

I’ve eaten it.
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「すでに消えてしまった」の完了形
`have eaten` は「今ここにはもう存在しない」ことを示す代表的な完了形。過去の行動の痕跡(=消失)が今の状況に影響している。

You’ve eaten my birthday cake?!
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「今もう存在しない」ことへの驚き
完了形の疑問で驚きや怒りを表す構文。「まさか今もうそれが“ない”状態なの?」という反応に最適。

It had my name on it!
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「証拠があったのに…」の過去形
`had` を使うことで、「そこに確かに存在していた証拠」が強調される。現在はもう消えているからこそ、過去形で言及。