ページ30 完了形と感情・後悔・皮肉のにじませ方

完了形は「事実」を伝えるだけでなく、「どう思っているか」も言外に含ませる。後悔・皮肉・怒り・悲しさがにじむ完了形を見抜こう。

The Forgotten Birthday

May: I can’t believe you forgot. I’ve been dropping hints all week.

Dean: Wait... It was your birthday?

May: I’ve even sent you memes with cakes and party hats!

Dean: Oh no... I’ve messed up big time.

May: You could’ve just said “Happy birthday” — that would’ve been enough.

ストーリー和訳

メイ: 忘れてたなんて信じられない…ずっとヒント出してたのに。
ディーン: えっ…今日、誕生日だったの!?
メイ: ケーキとかパーティー帽子のミームまで送ってたのよ?
ディーン: うわぁ…完全にやっちゃったわ…。
メイ: 「お誕生日おめでとう」って一言くれたら、それだけでよかったのに。

I’ve been dropping hints all week.
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現在完了進行形で怒りの蓄積を描写
「ずっとやってたのに」という非言語的な怒りや苛立ちを暗に伝える形。`have been ~ing` は感情がにじむ継続表現。

I’ve even sent you memes with cakes and party hats!
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現在完了で「ここまでやったのに!」の悔しさ
`even` が加わることで「ここまでしたのにスルーされた」感が強調され、受けた傷の深さが暗示される。

I’ve messed up big time.
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完了形で「取り返しがつかない」感を表す
`I've messed up` は「今この瞬間、やらかしが確定してる」という感覚。`big time` が後悔とダメージの大きさを強く印象づける。

That would’ve been enough.
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完了形仮定法で「たられば」を語る
`would have been` は「もし〜してくれてたら十分だったのに」という後悔ベースの仮定表現。控えめだが重い皮肉が込められる。