ページ29 完了形と中断・寸止めのニュアンス

完了形は、物事が進行していた・完了していた“はず”なのに、何かで止まった・変わった、という含みを持たせることができる。

Interrupted Plans

Jess: I had been planning the party for weeks before the storm hit.

Ray: And I had already invited over twenty people.

Jess: I’ve spent so much money on decorations... for nothing.

Ray: It’s like we’d done everything, just to cancel it all.

ストーリー和訳

ジェス: 何週間も前からパーティーの準備してたのに、嵐で全部台無しよ。
レイ: しかも、もう20人以上に招待出してたのにさ。
ジェス: 飾り付けにもたくさんお金使ったのに…全部無駄じゃん。
レイ: ほんと、全て準備してたのに、中止するためだったみたいだね。

I had been planning the party for weeks before the storm hit.
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「ずっとやってたのに…」で切られる構造
過去完了進行形で“継続していた”ことを表し、後ろで“中断された”ことが語られる典型パターン。中止・断念に感情がこもる。

I had already invited over twenty people.
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「もうやってたのに」が暗に響く
`had already` で「すでに〜していた」ことを伝えると、その後の中止・変更との落差が浮き彫りになる。口惜しさのトーンが出る。

I’ve spent so much money on decorations... for nothing.
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「今の後悔・損失」へのつながり
`have spent` を使うことで、過去の支出が「今の損」に繋がっていることを強調している。“for nothing” による失望が際立つ。

It’s like we’d done everything, just to cancel it all.
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感情混じりの「過去完了+皮肉」
`we had done everything` によって、「万全に準備した」過去を振り返るが、その結果が無に帰す皮肉や虚しさを表現している。