ページ54 強調の最上級②

`the last ...`

A Difficult Colleague (気難しい同僚)

We have a new member on our team, and he's quite a character. Honestly, he is the last person I would ask for help. He never listens and always thinks he's right. When we had a problem with the server, his suggestion was the last thing we should have tried, as it only made things worse.

I tried to talk to him about teamwork, but it was useless. He would be the last candidate I would recommend for a leadership position. This whole situation is the last thing I needed during our busiest season.

本文の和訳

私たちのチームに新しいメンバーが入りましたが、彼はかなりの変わり者です。正直なところ、彼は私が助けを求める最後の人です。彼は決して人の話を聞かず、常に自分が正しいと思っています。サーバーに問題があったとき、彼の提案は私たちが試すべき最後の手段でした。というのも、それは事態を悪化させただけだったからです。

私は彼にチームワークについて話そうとしましたが、無駄でした。彼はおそらく、私がリーダーのポジションに推薦する最後の人でしょう。この全体的な状況は、最も忙しい時期に私が最も必要としていなかったものです。

He is the last person I would ask for help.
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前からチャンク理解

"He is the last person..." (彼は最後の人だ…)
→ "...I would ask for help." (私が助けを求めるであろう)

ネイティブの感覚

`the last ...` は文字通り「最後の〜」という意味でも使われますが、このように関係詞節などを伴うと「最も〜しそうにない」「絶対に〜したくない」という、強い否定・拒絶を表すイディオムになります。「もし助けを求める人のリストがあるとしたら、彼はその一番最後に来るだろう」という理屈から、「彼にだけは絶対に助けを求めない」という意味になります。`the least likely person` と似た、非常に強い表現です。

His suggestion was the last thing we should have tried.
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前からチャンク理解

"His suggestion was the last thing..." (彼の提案は最後のものだった…)
→ "...we should have tried." (我々が試すべきだった)

ネイティブの感覚

これも同じ用法です。「試すべきことのリストの一番最後」、つまり「絶対に試すべきではなかったこと」という意味になります。`should have tried` という過去への後悔の念と結びつき、「彼の提案を試したのは、最悪の選択だった」という強い非難の気持ちを表しています。

He would be the last candidate I would recommend.
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前からチャンク理解

"He would be the last candidate..." (彼はおそらく最後候補者だろう…)
→ "...I would recommend." (私が推薦するであろう)

ネイティブの感覚

`would` を使うことで、仮定の話として表現を少し和らげていますが、意味は同じです。「もし私が誰かを推薦するなら、彼を選ぶのは一番最後だ」→「彼を推薦することはあり得ない」という意味になります。直接的に「彼を推薦しない」と言うよりも、回りくどい言い方をすることで、かえって強い拒絶の意志を示唆しています。

This whole situation is the last thing I needed.
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前からチャンク理解

"This whole situation is the last thing..." (この全体的な状況は、最後のものだ…)
→ "...I needed." (私が必要としていた)

ネイティブの感覚

`the last thing I need/want/expect` は「最も必要としていないもの/欲しくないもの/予期しないもの」という意味の、非常によく使われるイディオムです。「やめてほしい」「一番厄介なことだ」「これだけはごめんだ」という、強い不満や迷惑の気持ちを表します。悪いことが起きたときに、「ああ、最悪だ」というニュアンスで使われます。