ページ76 状況が変わらない表現

`all the same`

Making Plans (計画を立てる)

"What should we do tonight?" I asked my friend. "We could see a movie or go out for dinner. What do you think?" He shrugged. "Honestly, it's all the same to me. I'm happy with either option."

I thought for a moment. "The new action movie is getting bad reviews," I said. "But the comedy is supposed to be good." He replied, "I know the action movie might be bad, but I want to see it all the same." So, we decided to go. It was a risk, but all the same, sometimes a bad movie with a good friend is the best choice.

本文の和訳

「今夜はどうしようか?」と私は友人に尋ねた。「映画を観に行くか、夕食に出かけるか。どう思う?」彼は肩をすくめた。「正直なところ、僕にとってはどちらでも同じだよ。どちらの選択肢でも満足だ。」

私は少し考えた。「新しいアクション映画、評判が悪いみたいだよ」と私は言った。「でも、コメディの方は良いらしい。」彼は答えた。「アクション映画が良くないかもしれないのは知ってるけど、それでもやっぱり観たいんだ。」それで、私たちは行くことにした。それはリスクだったが、それでもやはり、時には良い友人と観る悪い映画が最良の選択なのだ。

Honestly, it's all the same to me.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"Honestly, it's all the same..." (正直なところ、それは全く同じだ…)
→ "...to me." (私にとっては)

ネイティブの感覚

用法①【どちらでも同じ】: `it's all the same to me` は、「私にとってはどちらでも同じだ」「どちらでも構わない」という意味の非常に一般的なイディオムです。複数の選択肢を比較した結果、自分の中での価値や好みが「全く同じ(all the same)」であることを示します。相手に決定を委ねたり、自分のこだわりのなさを表現したりする際に使われます。

You can pay now or later; the price is all the same.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"You can pay now or later;" (今払っても後で払ってもいいですよ。)
→ "the price is all the same." (値段は全く同じです)

ネイティブの感覚

この用法も【どちらでも同じ】です。異なる条件(今払うか、後で払うか)を比較しても、結果(価格)に違いがないことを明確に伝えています。「条件Aでも条件Bでも、結果は等しい」ということを示すのに便利です。

I know the movie might be bad, but I want to see it all the same.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"I know the movie might be bad, but..." (映画が良くないかもしれないのは知ってる、でも…)
→ "...I want to see it all the same." (それでもやはり観たいんだ)

ネイティブの感覚

用法②【それでもやはり】: こちらは全く意味が異なります。`all the same` が文末や接続詞のように使われると、「それでもやはり」「それにもかかわらず」という意味になります。`nevertheless` や `despite that` と同じです。マイナス要因(映画が悪いかもしれない)を認識した上で、それでもなお自分の意志や行動は変わらない、という強い気持ちを表します。

It's a risk. All the same, I think we should try.
この文の感覚を掴む

前からチャンク理解

"It's a risk." (それはリスクだ。)
→ "All the same," (それでもやはり、)
→ "I think we should try." (私たちは挑戦すべきだと思う)

ネイティブの感覚

これも【それでもやはり】の用法です。文頭に置いて、前の文で述べた障害や問題点(リスク)を受け入れた上で、それでもなお自分の主張を貫く、という逆接の論理展開を示します。`However,` や `Nevertheless,` と同じように使えますが、より口語的な響きがあります。