ページ33 使い分け①

`older` vs `elder` / `farther` vs `further`

A Family Story and a Journey (ある家族の物語と旅)

I have two brothers. My elder brother, Tom, is a lawyer. He is five years older than me, so I've always looked up to him. Our family home is in a small town. We decided to take a road trip last summer and drove farther south than we had ever been before, exploring forgotten country roads. The old map we used was not very helpful. At a local diner, the friendly owner told us that for further information about the area, we should visit the town's small museum. He said, "You won't get much further with that map!" His advice helped us a lot.

本文の和訳

私には兄が二人います。兄のトムは弁護士です。彼は私より5歳年上なので、私はずっと彼を尊敬してきました。私たちの実家は小さな町にあります。去年の夏、私たちはドライブ旅行をすることに決め、これまで行ったことのないほど遠くまで南下し、忘れ去られた田舎道を散策しました。私たちが使っていた古い地図はあまり役に立ちませんでした。地元のダイナーで、親切なオーナーが、この地域についてのさらなる情報を得るには町の小さな博物館を訪れるべきだと教えてくれました。彼は「その地図じゃ、これ以上先へはあまり進めないよ!」と言いました。彼のアドバイスはとても助かりました。

My elder brother, Tom, is a lawyer.
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"My elder brother, Tom,..." (私の兄のトムは…)
→ "...is a lawyer." (弁護士です)

ネイティブの感覚

`elder` は、主に家族の「年長の」を表すのに使われる、少しフォーマルな形容詞です。`my elder sister` (姉), `the elder son` (長男) のように、名詞の前に置いて使います。`than` を伴う比較文では使えず、「兄です」のように関係性を説明するのに特化しています。`older brother` と言うこともできますが、`elder` には少し敬意のニュアンスが含まれることがあります。

He is five years older than me.
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"He is five years older..." (彼は5歳年上です…)
→ "...than me." (私よりも)

ネイティブの感覚

`than` を使って年齢を直接比較する場合は、必ず `older` を使います。`He is elder than me.` とは言えません。`older` は人だけでなく、物(`This building is older than that one.`)にも使える、より汎用性の高い「古い、年上の」という意味の比較級です。`elder` は家族内の人間関係、`older` は一般的な年齢比較、と覚えておくと便利です。

We drove farther south than we had ever been before.
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"We drove farther south..." (私たちはより遠く南へ運転した…)
→ "...than we had ever been before." (私たちが以前行ったことのあるどこよりも)

ネイティブの感覚

`far` (遠い) の比較級には `farther` と `further` があります。伝統的に、`farther` は「物理的な距離」がより遠いことを示すのに使われます。この文では、地図上の実際の距離として「より遠くまで」進んだことを示しており、`farther` の典型的な使い方です。アメリカ英語では特にこの使い分けが意識される傾向があります。

For further information, please visit our website.
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"For further information," (さらなる情報については、)
→ "please visit our website." (我々のウェブサイトを訪れてください)

ネイティブの感覚

`further` は、物理的な距離だけでなく、「程度」や「度合い」がさらに進んだことを示すのに使われます。`further information` は「追加の情報、もっと先の情報」という意味の決まり文句です。`further discussion` (さらなる議論) や `without further ado` (前置きはこれくらいにして) のように、比喩的・抽象的な「先へ」という感覚で広く使われます。現代英語、特にイギリス英語では物理的距離にも `further` を使うことが多く、`further` の方が汎用性が高いと言えます。