ページ4 動名詞の慣用表現

覚えておくと便利な決まり文句

A Fun Weekend (楽しい週末)

I'm looking forward to seeing you this weekend. I feel like watching a comedy movie. It's no use worrying about the weather. This new restaurant is worth trying.

本文の和訳

今週末あなたに会えるのを楽しみにしています。コメディ映画が見たい気分です。天気について心配しても無駄です。この新しいレストランは試す価値があります。

I'm looking forward to seeing you.
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前からチャンク理解

"I'm looking forward to..." (私は〜を楽しみにしている…)
→ "...seeing you." (あなたに会うことを)

ネイティブの感覚

この表現で最も重要なのは、`to` が不定詞の `to` ではなく、「〜の方向へ」という意味の「前置詞」であることです。前置詞の後ろは名詞(動名詞)が来るというルールに従い、`see` ではなく `seeing` となります。「あなたに会うこと」というイベントの「方向を」首を長くして「前に見ている」(`look forward`) というイメージです。この `to` が前置詞であると理解することが鍵です。

I feel like watching a comedy movie.
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前からチャンク理解

"I feel like..." (私は〜のような気分だ…)
→ "...watching a comedy movie." (コメディ映画を見るという)

ネイティブの感覚

`feel like ~ing` で「〜したい気分だ」という定番の表現です。`like` はここでは「〜のような」という前置詞として機能しています。そのため、後ろには名詞(動名詞)が続きます。「コメディ映画を見る、というような感じ」が「私の今の気分」(`I feel`) だ、というニュアンスです。`I want to watch` よりも、もっと漠然とした、心の中から湧き上がるような「気分」を表します。

This new restaurant is worth trying.
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前からチャンク理解

"This new restaurant is worth..." (この新しいレストランは価値がある…)
→ "...trying." (試してみるという)

ネイティブの感覚

`worth` は「〜の価値がある」という意味で、後ろに動名詞を伴って「〜する価値がある」と表現します。「このレストランには価値がある、その価値とは何かというと、試してみることだ」という感覚です。`worth` が「価値」という名詞的な意味合いを持つため、後ろに来るのも名詞的な動名詞 `trying` が自然に感じられます。