ページ16 動名詞の最重要・慣用表現

これだけは覚えたい頻出フレーズ

Can't Help It (仕方ない)

I saw a very sad movie yesterday. I couldn't help crying at the end. After the movie, I spent two hours talking about it with my friend. It's no use regretting it now, but I wish I had chosen a comedy. How about watching something funny next time?

本文の和訳

昨日、とても悲しい映画を見ました。最後には泣かずにはいられませんでした。映画の後、友人それについて2時間話して過ごしました。今さら後悔しても無駄ですが、コメディを選べばよかったな。今度は何か面白いものを見るのはどうですか?

I couldn't help crying.
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前からチャンク理解

"I couldn't help..." (私は〜を避けることができなかった…)
→ "...crying." (泣くという行為を)

ネイティブの感覚

`can't help ~ing` で「〜せずにはいられない」という、感情や行動をコントロールできない様子を表す最重要表現です。ここでの `help` は「助ける」ではなく「避ける」という意味です。「泣くという行為を避けることができなかった」というのが直訳のニュアンス。感情が溢れ出て、どうしようもなかった、という気持ちがよく表れています。

How about watching something funny?
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前からチャンク理解

"How about..." (〜はどうですか?)
→ "...watching something funny?" (何か面白いものを見るというのは)

ネイティブの感覚

`How about ~ing?` や `What about ~ing?` は「〜するのはどう?」と提案する際の定番フレーズです。`about` が前置詞なので、後ろに動名詞が来るのは自然な流れです。「何か面白いものを見るということについて、どう思いますか?」と相手に意見を求めている感覚です。`Let's watch...` よりも柔らかい、相手の意向を尊重した提案の仕方です。