名詞の数

スペイン語で「1つ」のものを「たくさん」に変化させるルール、それが複数形です。英語の-sや-esと似ていて、ルールはとてもシンプル!
一番大切なのは、名詞が複数形になると、その相棒の「冠詞」も必ず一緒に変化することです。このペアのリズムを音声で掴みましょう。

2つの黄金ルール

ほとんどの名詞は、この2つのルールのどちらかに当てはまります。

ルール1:母音 (a, e, i, o, u) で終わる → -s をつける

これが一番簡単なルールです。単語の最後に-sを追加するだけです。

  • el libro los libros (本)
  • la casa las casas (家)
  • el coche los coches (車)

ルール2:子音で終わる → -es をつける

l, n, r, d などの子音で終わる単語には-esを追加します。

  • el motor los motores (モーター)
  • la ciudad las ciudades (街)
  • el pan los panes (パン)

特別な注意が必要なルール

頻繁に使うけれど、少しだけ形の変わる特別なルールです。音声で聞くと変化がよく分かりますよ。

最重要:-z で終わる単語 → zcに変えて-es

発音をしやすくするための、とても大切なルールです。

  • el lápiz los lápices (鉛筆)
  • la luz las luces (光)
  • el pez los peces (魚)

形が変わらない単語 (単複同形)

単語の形は変わらず、冠詞だけで複数形を表します。

  • el lunes los lunes (月曜日)
  • el paraguas los paraguas (傘)

冠詞の変化をマスターしよう!

名詞と冠詞はいつも一緒!この4つのペアの変化を覚えれば完璧です。

冠詞 単数形 複数形
男性・定冠詞 el chico (その男の子) los chicos (その男の子たち)
女性・定冠詞 la chica (その女の子) las chicas (その女の子たち)
男性・不定冠詞 un libro (一冊の本) unos libros (数冊の本)
女性・不定冠詞 una mesa (一つの机) unas mesas (いくつかの机)

【豆知識】0は複数扱い!

少し不思議なルールですが、スペイン語では「0」は文法的に複数として扱われます。そのため、cero の後ろに来る名詞は複数形になります。

  • 正しい例:Tengo cero problemas. (問題はゼロです。)
  • 間違いの例:Tengo cero problema.

時刻の表現で「0時」を Son las cero horas と言うのも、この「0は複数扱い」というルールに基づいています。