スペイン語の名詞には、ほとんどの場合「冠」のように「冠詞」が付きます。
この冠詞には「定冠詞」と「不定冠詞」の2種類があり、これを使い分けることで、聞き手が「あ、あの話ね」とすぐに分かるか、「へぇ、新しい話だね」と感じるかが決まります。会話をスムーズにするための超重要ルールです!
冠詞は、修飾する名詞の「性」と「数」によって、以下の8つの形に変化します。
定冠詞 (the) | 不定冠詞 (a/an, some) | |||
---|---|---|---|---|
単数 | 複数 | 単数 | 複数 | |
男性 | el |
los |
un |
unos |
女性 | la |
las |
una |
unas |
核心イメージ:話し手と聞き手の両方が「どのモノか」を特定できる時に使います。「例の〜」「あの〜」という感覚で、英語の the に相当します。
Veo un gato. El gato es negro.
Pásame la sal, por favor.
(その塩を取ってください。) ※テーブルの上にある、お互いわかっている塩el sol
(太陽), la luna
(月)特定できるものが複数ある場合に使います。「例の〜たち」「あの〜たち」というニュアンスです。
¿Dónde están los niños?
((ここにいるはずの)子供たちはどこ?)Abre los ojos.
((あなたの)目を開けて。)No me gustan las verduras.
(私は野菜が好きではありません。)核心イメージ:聞き手がまだ知らない、不特定の「ある一つの〜」や「いくつかの〜」を話題に導入する時に使います。英語の a/an や some に相当します。
不特定の「一つ」を指します。
例文:Quiero leer un libro.
(一冊の本が読みたい。) ※どの本かは決まっていない。
これには主に2つの意味があります。
Hay unos libros en la mesa.
(テーブルの上に何冊かの本があります。)Tengo unos treinta años.
(私は30歳くらいです。)「いくつかの」と言いたい時、unos/unas
とよく似た algunos/algunas
という言葉もあります。この2つの違いは何でしょう?
結論:日常会話では、多くの場合で交換可能で、意味の差は非常に小さいです。
初心者のうちは、ほとんど同じ意味で使えると覚えておけば全く問題ありません!