形容詞で名詞を飾る

形容詞は、名詞を詳しく説明する「飾り付け」の言葉です。スペイン語の形容詞をマスターする鍵は、英語との大きな違いを理解すること。
それは、「形容詞は、飾る名詞のうしろに置く」というルールです!

ルール1:形容詞は名詞の「うしろ」に置く

基本の語順:[冠詞 + 名詞 + 形容詞]

この語順のリズムを、音声を聞いて身体で覚えましょう。

ルール2:形容詞は名詞の「性」と「数」に合わせる

スペイン語の鉄則、「性・数の一致」は形容詞にも適用されます。形容詞は、自分が飾る名詞の「性別」と「数」に合わせて、語尾の形を変えるのです。

【まとめ】4パターンの変化

黒猫 (gato negro) を例に、4つの変化を一覧で見てみましょう。

男性女性
単数 el gato negro la gata negra
複数 los gatos negros las gatas negras

特別な形容詞たち

基本ルールに当てはまらない、いくつかの特別な形容詞も見ておきましょう。

男女同形の形容詞

語尾が -e や子音で終わる形容詞は、性の変化がありません(男女で同じ形)。ただし、複数形にはなります。

前から修飾すると形が変わる形容詞

一部の形容詞は前から修飾することもあり、その際に形が短くなることがあります。

【豆知識】「いくつかの」を表す algún と ningún

「いくつかの」を意味する alguno や、「一つも〜ない」を意味する ninguno も、形容詞として使われます。これらには、前から名詞を飾る時に形が変わる特別ルールがあります。

ルール:男性・単数の名詞の前では、語尾の-oが取れて短くなります。

※女性名詞の前では短くならず、そのまま alguna / ninguna を使います。