「何か食べたい?」「誰か来た?」「いいえ、何も。」
こうした日常会話に欠かせない「何か」「誰か」「何も」「誰も」という表現。スペイン語ではどう言うのでしょうか?これらの便利な言葉を使いこなせると、会話がより自然になります。肯定(ある)と否定(ない)のペアで覚えるのが上達のコツです!
「ある」ことを示す、ポジティブな響きの言葉たちです。
・algo
(代名詞): 単独で「何か (something)」という意味を表します。性・数で変化しません。
例文:Quiero beber algo.
(私は何か飲みたい。)
・algún / alguna(s) / algunos
(形容詞): 名詞にくっついて「いくつかの〜」「何かの〜」という意味を表します。飾る名詞の性・数に合わせます。
例文:¿Tienes algún libro de español?
(スペイン語の本を何冊か持っていますか?)
例文:Tengo algunas amigas en México.
(私にはメキシコに何人かの女友達がいます。)
⚠️注意: alguno
は男性・単数の名詞の前では algún
に短縮されます。
・alguien
(代名詞): 単独で「誰か (someone)」という意味を表します。性別に関係なくこの形です。
例文:Alguien ha llamado a la puerta.
(誰かがドアをノックしました。)
「ない」ことを示す、ネガティブな響きの言葉たちです。肯定チームの反対の言葉として覚えましょう。
・nada
(代名詞): `algo`の反対。単独で「何も (nothing)」という意味です。
例文:No veo nada.
(私は何も見えません。)
・ningún / ninguna
(形容詞): `algún`の反対。名詞にくっついて「いかなる〜も…ない」「一つも〜ない」と、否定を強調します。基本的に複数形はありません。
例文:No tengo ningún problema.
(私は何の問題もありません。)
例文:No hay ninguna silla libre.
(空いている椅子は一つもありません。)
⚠️注意: ninguno
も、男性・単数の名詞の前では ningún
に短縮されます。
・nadie
(代名詞): `alguien`の反対。単独で「誰も (no one)」という意味です。
例文:Nadie sabe la respuesta.
(誰もその答えを知りません。)
英語と違い、スペイン語では動詞の前に No
を置き、さらに後ろに nada
や nadie
などの否定語を置く「二重否定」が正しい文法です。これは否定の意味を強調する働きがあります。
No quiero nada.
(私は何も欲しくない。)No conozco a nadie en esta ciudad.
(私はこの街で誰も知らない。)これらの言葉の関係性を表にまとめました。頭の整理に役立ててください。
肯定 (ある) | 否定 (ない) | |
---|---|---|
形容詞 (名詞を飾る) |
algún, alguna(s), algunos (いくつかの〜) |
ningún, ninguna (一つも〜ない) |
代名詞 (モノ) |
algo (何か) |
nada (何も) |
代名詞 (人) |
alguien (誰か) |
nadie (誰も) |