必須ルール!前置詞と定冠詞の縮約 "al" と "del"
スペイン語を自然に、そして正しく話すために避けては通れない合体ルールです。
出会うと合体する、特別な組み合わせ
スペイン語には、特定の「前置詞」と「定冠詞」が隣り合わせになると、必ず合体して一つの単語になる、という絶対的なルールがあります。これを「縮約」と呼びます。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば口が自然に覚えてくれます。このルールを守るだけで、あなたのスペイン語はぐっとネイティブらしくなります。
① `a` + `el` = `al`
前置詞 `a` (〜へ、〜に) の次に、男性単数定冠詞 `el` が来ると、この二つは必ず `al` に縮約されます。`a el` という形は間違いなので、絶対に使いません。
間違い: Voy a el cine.
正しい: Voy al cine. (私は映画館へ行きます。)
② `de` + `el` = `del`
同様に、前置詞 `de` (〜の、〜から) の次に、男性単数定冠詞 `el` が来ると、この二つは必ず `del` に縮約されます。`de el` という形も間違いです。
間違い: Es el coche de el director.
正しい: Es el coche del director. (それは部長の車です。)
縮約しない場合
この縮約ルールが適用されるのは、前置詞 `a` と `de` が、男性単数定冠詞 `el` と出会ったときだけです。`la`, `los`, `las` の前では、縮約は起こりません。
まとめ
`a + el = al` と `de + el = del` は、例外のない絶対的なルールです。最初は意識しないと忘れがちですが、何度も口に出して練習することで、自然に使えるようになります。この小さなルールが、流暢なスペイン語への大きな一歩です。