程度の副詞:「どのくらい?」を調整する
形容詞や副詞の意味合いを強めたり弱めたりする、繊細な味付けのスパイスです。
形容詞・副詞の「程度」を飾り付ける
これまでは主に「動詞」や「文全体」を修飾する副詞を見てきました。ここからは、「形容詞」や「他の副詞」を修飾する副詞に焦点を当てます。その代表格が、`bonito` (きれいな) を `muy bonito` (とてもきれいな) のように、意味の強さを調整する「程度」の副詞です。
① 意味を強める基本的な副詞:`muy` と `mucho`
学習者が最初に混乱するのがこの2つの使い分けです。ルールはとてもシンプルです。
- muy → 形容詞や副詞を修飾します。「とても〜な/に」
- mucho → 動詞を修飾します。「たくさん〜する」 (名詞の前では形容詞にもなります)
② その他の「強める」副詞
`muy` 以外にも、様々な強さのバリエーションがあります。
③ 意味を「弱める」副詞
断定を避けたり、控えめに表現したりするときに便利な副詞です。
まとめ
程度の副詞を使いこなす第一歩は、`muy` (形容詞/副詞を修飾) と `mucho` (動詞を修飾) の明確な違いを理解することです。この基本を押さえた上で、`bastante` や `demasiado`, `un poco` といった他の副詞で表現のグラデーションをつける練習をしていきましょう。