第26回:未来を語る`cuando` 〜時を表す接続詞と接続法〜
¡Volvemos al subjuntivo! (ボルベモス アル スブフンティーボ! 接続法に戻りましょう!)
今回は、接続法の非常に実用的で重要な使い方を学びます。「家に帰ったら、電話するね」のように、未来の行動について「〜のとき」「〜したら」と条件を付ける表現です。この「未来の〜とき」を表すcuandoの後では、動詞が接続法になる、というスペイン語の面白いルールを見ていきましょう。
`cuando`の2つの顔:直説法 vs. 接続法
cuando(〜のとき)の後に続く動詞のムードは、それが「いつもの習慣」なのか「未来の出来事」なのかによって変わります。
① 習慣(いつも〜するとき)→ 直説法
普段から繰り返している習慣について話すときは、事実を述べているので直説法を使います。
Cuando tengo tiempo libre, leo un libro. (時間があるときは、いつも本を読みます。)
② 未来(これから〜するとき)→ 接続法
まだ起こっていない未来の出来事について話すときは、「本当にそうなるか不確かだ」という心の中の世界を表すため、接続法を使います。
Cuando tenga tiempo libre, leeré este libro. (時間ができたら、この本を読むつもりです。)
ポイント:主節の動詞に注目!
`cuando` + 接続法の構文では、主節(メインの文)の動詞は、未来形、`ir a`、命令形になることがほとんどです。
- Cuando llegue a Madrid, te llamaré. (マドリードに着いたら、君に電話するよ。- 未来形)
- Cuando termines la tarea, avísame. (宿題が終わったら、知らせて。- 命令形)
`cuando`の仲間たち
未来の出来事について話すときに接続法を伴うのは、`cuando`だけではありません。以下のような時を表す接続詞も同じルールに従います。
en cuanto (〜するとすぐに), tan pronto como (〜するとすぐに), después de que (〜した後で), hasta que (〜するまで)
En cuanto reciba el correo, te lo enviaré. (そのメールを受け取り次第、君に送るよ。)
No podemos empezar la cena hasta que llegue papá. (お父さんが到着するまで、私たちは夕食を始められません。)
今回のまとめ
未来の行動の段取りを話すための、非常に重要なルールを学びました。
- 「いつもの習慣」を言う`cuando`の後ろは、直説法。
- 「未来の出来事」を言う`cuando`の後ろは、接続法。
- `en cuanto`, `hasta que`など、他の時を表す接続詞も同じルール。
「未来のことは不確かだから接続法」という感覚は、接続法の核心に触れるものです。この使い分けができると、より正確で自然なスペイン語になりますよ。