第28回:"もしも"の世界 〜条件法を使いこなそう〜
¿Qué harías con un millón de euros? (ケ アリアス コン ウン ミジョン デ エウロス? もし100万ユーロあったら何をする?)
今回は、今の挨拶で使った `harías` のように、現実とは違う「もしも」の話をしたり、「〜していただけますか?」と丁寧にお願いしたりする時に使う「条件法」を学びます。英語の "would" にとてもよく似た働きをする、表現を上品で豊かにするムードです。作り方は未来形とそっくりなので、きっとすぐに覚えられますよ!
条件法の作り方:未来形の親戚
条件法は、未来形と同じように動詞の原形に語尾を付けます。そして、その語尾はなんと、線過去の-er/-ir動詞の活用語尾と全く同じです!
条件法の活用語尾
動詞の原形 + `-ía, -ías, -ía, -íamos, -íais, -ían`
動詞 | 条件法 (yo) | 条件法 (tú) | 条件法 (él) |
---|---|---|---|
hablar | hablaría | hablarías | hablaría |
comer | comería | comerías | comería |
不規則動詞
条件法の不規則動詞は、未来形と全く同じ語幹を使います。これも楽なポイントですね!
tener → tendr- (+ía...) , hacer → har- (+ía...) , decir → dir- (+ía...), poder → podr- (+ía...)
条件法の主な使い方
① 仮説・推量「〜だろうなあ」
現在の事柄や過去の事柄について、確信のない推量を表します。
¿Qué hora sería? No sé, serían las diez. (何時だっただろう?さあ、10時くらいだったんじゃないかな。)
② 丁寧な依頼・提案「〜していただけますか?」
依頼やアドバイスの表現を、より柔らかく、丁寧にします。
¿Podrías abrir la ventana, por favor? (窓を開けていただけますでしょうか?)
③ 控えめな願望「〜したいのですが」
gustarの条件法Me gustaríaは「〜したいのですが」という非常に丁寧でよく使われる表現です。
Me gustaría reservar una mesa para dos. (2名でテーブルを予約したいのですが。)
④ 過去から見た未来「〜するだろうと(言った)」
「彼は『明日来るよ』と言った」のように、過去の時点から見た未来の出来事を表します。
Él dijo que vendría al día siguiente. (彼は次の日に来ると言った。)
今回のまとめ
条件法をマスターし、表現の丁寧さやニュアンスをコントロールできるようになりました。
- 作り方は「動詞の原形 + `-ía, -ías, -ía...`」。未来形と同じ語幹を使う。
- 主な使い方は「仮説・推量」「丁寧な依頼・提案」「控えめな願望」。
特に`Me gustaría...`や`¿Podrías...?`は、すぐに会話で使える便利なフレーズです。これで、基本的な文法事項はほぼ一周しました。素晴らしい達成です!