第2回:どこにあるの?何してるの? 〜estar動詞と冠詞〜
¡Bienvenidos de nuevo! (ビエンベニードス デ ヌエボ! またようこそ!)
前回は「AはBです」という自己紹介の基本、ser動詞を学びましたね。serは、物事の「本質」や「変わらないこと」を表す動詞でした。
今回は、もう一つの超重要be動詞、estar (エスタール)をマスターします! これを覚えれば、「今どこにいるか」「今どんな気分か」を言えるようになり、表現の幅がぐっと広がります。ser と estar の使い分けはスペイン語学習の最初の山場ですが、焦らずじっくりいきましょう!
状態や場所を表す `estar`
estar動詞には、大きく分けて2つの意味があります。
- 人やモノの「場所」(〜にいる、〜にある)
- 人やモノの「状態」(〜な状態です、〜な気分です)
「本質」を表すserとは違い、estarは「一時的な状況」を表すのがポイントです。まずは主語に合わせた活用を見てみましょう。
主語 | estarの活用形 | 例文(状態) | 例文(場所) |
---|---|---|---|
yo (私) | estoy | Estoy cansado. (私は疲れています) | Estoy en casa. (私は家にいます) |
tú (君) | estás | ¿Estás bien? (元気かい?) | ¿Dónde estás? (どこにいるの?) |
él/ella/usted | está | Ella está contenta. (彼女は満足しています) | El baño está aquí. (トイレはここにあります) |
nosotros/as | estamos | Estamos listos. (私たちの準備はできています) | Estamos en el parque. (私たちは公園にいます) |
vosotros/as | estáis | Estáis ocupados. (君たちは忙しいんだね) | ¿Estáis en la escuela? (君たちは学校にいるの?) |
ellos/as/ustedes | están | Ellos están enfermos. (彼らは病気です) | Mis amigos están en Tokio. (私の友達は東京にいます) |
名詞のパートナー「冠詞」を使いこなそう
英語の 'the' や 'a/an' にあたるのが「冠詞」です。スペイン語では、冠詞は後ろに来る名詞の性(男性/女性)と数(単数/複数)に合わせて、なんと4つの形に変化します!
定冠詞 (英語の the) :「その〜」と特定する時に使う
単数 | 複数 | |
---|---|---|
男性 | el libro (その本) | los libros (その本たち) |
女性 | la casa (その家) | las casas (その家々) |
不定冠詞 (英語の a/an, some) :「あるひとつの〜」と特定しない時に使う
単数 | 複数 | |
---|---|---|
男性 | un libro (一冊の本) | unos libros (数冊の本) |
女性 | una casa (一軒の家) | unas casas (数軒の家) |
知識を組み合わせて文を作ろう!
それでは、今回学んだ `estar` と冠詞を使って、文章を作ってみましょう。
El libro está en la mesa.
分解してみると…
El libro (その本) は está (ある) en (〜の上に) la mesa (その机)。
→ 「その本はその机の上にあります。」となります。
Un gato está en la silla.
これも同じように…
Un gato (一匹のネコ) が está (いる) en (〜の上に) la silla (その椅子)。
→ 「一匹のネコがその椅子の上にいます。」となります。
今回のまとめ
第2回では、場所や状態を表す estar と、名詞の性・数と連動する冠詞を学びました。
- `estar` は「場所」と「状態」を表す動詞
- 冠詞は名詞の性・数に合わせて `el, la, los, las` や `un, una, unos, unas` に変化する
これで、「どこに何があるか」を説明できるようになりましたね!serとestarの違いは、今後も繰り返し触れていくので、今は「本質はser、状態・場所はestar」と覚えておけば大丈夫です。
次回は、形容詞の使い方と、名詞との一致について学びます。だんだん表現が豊かになっていきますよ!
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今回の重要単語と例文です。日本語を見て、スペイン語で言えるか挑戦してみましょう!