実践編:作ってみよう! 〜応用文の組み立てドリル〜
Guten Tag!
読解練習に続き、今回はこれまで学んだ中級レベルの文法知識を総動員して、実際にドイツ語の文を組み立てる「アウトプット」の練習を行います。日本語の文を見て、正しい語順、動詞の形、格変化などを考えながら、ドイツ語で表現してみましょう。解答と詳しい解説ですぐに確認できるので、自分の理解度を試す良い機会になります。
ドリル:文の組み立て
問題:以下の日本語をドイツ語にしてみましょう。
- 私は昨日、新しいコンピューターを買いました。(現在完了形)
- 天気が良いので、私たちは公園へ行きます。(weilを使った副文)
- これが、私があなたに話したレストランです。(関係文)
- この料理は、私の母によって作られました。(受動態・過去基本形)
- もし私に時間があったなら、あなたを手伝ったのに。(非現実の仮定・過去)
解答と解説
1. Ich habe gestern einen neuen Computer gekauft.
解説: `kaufen`は`haben`支配。`einen neuen Computer`は男性4格なので、不定冠詞は`einen`、形容詞は`-en`となります(混合変化)。過去分詞`gekauft`が文末に来ます。
2. Wir gehen in den Park, weil das Wetter schön ist.
解説: `weil`が導く副文なので、動詞`ist`が文の最後に置かれます(定動詞後置)。
3. Das ist das Restaurant, von dem ich dir erzählt habe.
解説: 「〜について話す」は`erzählen von + 3格`。先行詞`das Restaurant`(中性)が`von`の後で3格になるため、関係代名詞は`dem`となります。助動詞`habe`は文末です。
4. Dieses Gericht wurde von meiner Mutter gekocht.
解説: 受動態の過去基本形は`wurde + 過去分詞`。「〜によって」は`von + 3格`なので、`meine Mutter`(女性)が3格の`meiner Mutter`になります。
5. Wenn ich Zeit gehabt hätte, hätte ich dir geholfen.
解説: 過去の非現実の仮定文です。`Wenn`節は`hätte + 過去分詞`、主文も`hätte + 過去分詞`の形になります。主文は動詞(助動詞)から始まります。
今回のまとめ
応用的な文を組み立てるには、格変化、語順、時制、枠構造など、様々なルールを同時に、そして正確に適用する必要があります。難しく感じた場合は、各回の解説ページに戻って、一つ一つのルールを復習してみましょう。この練習を繰り返すことが、自在にドイツ語を操るための確実な一歩となります。