ウルトラ先生のエスペラント語教室

第1章 第1節 第1項: 母音さんたちこんにちは! (a, e, i, o, u)

母音ってなあに?

みんな、声を出すとき、「あー」とか「うー」とか、息が口からスムーズに出ていく音があるよね?それが「母音(ぼいん)」だよ。言葉の基本となる、とっても大切な音なんだ。

エスペラント語の母音は、日本語の「ア・イ・ウ・エ・オ」とそっくりな音が5つだけ!シンプルでしょ? しかも、一つの母音の文字は、いつも同じように発音するんだ。これは嬉しいポイントだね!

さあ、5人の母音さんたちと一人ずつ仲良くなっていこう!

口の形を見てみよう! (Canvasで再現)

母音を発音するときの口の形は、音を正しく出すためのヒントになるよ。下の絵は、それぞれの母音を発音するときの、おおまかな口の形だよ。ちょっと意識して、鏡を見ながら練習してみよう!

A (ア)

E (エ)

I (イ)

O (オ)

U (ウ)

(注意:これはあくまでイメージだよ。実際の発音は、耳で聞いてマネするのが一番!)

母音 A (ア)

日本語の「ア」とほとんど同じだよ。口を自然に、少し大きめに開けて「ア」と言ってみよう。

例:

  • amiko (アミーコ) - 友達
    意訳:(心を通わせる) アミーゴ!
  • patro (パートロ) - お父さん
    意訳:一家の大黒柱、パトロールご苦労様!
  • tablo (ターブロ) - テーブル
    意訳:さあ、このターブル(テーブル)でご飯だよ。

母音 E (エ)

日本語の「エ」とほとんど同じ。口を横に少し引いて「エ」と言ってみよう。日本語の「エ」よりも、口をやや横に開く感じを意識すると、よりエスペラントらしい音になるよ。

例:

  • elefanto (エレファーント) - 象
    意訳:エレガントな巨体、エレファント。
  • lerni (レールニ) - 学ぶ
    意訳:レールに乗って学ぶようにスイスイと。
  • sep (セープ) - 7
    意訳:セーフ!7回裏の攻撃だ!

母音 I (イ)

日本語の「イ」とほとんど同じ。口を横に引いて、唇の間を狭くして「イ」と言ってみよう。

例:

  • libro (リーブロ) - 本
    意訳:知識の宝庫、このリブロ(本)を読もう。
  • bildo (ビルド) - 絵、写真
    意訳:思い出をビルドアップ(形作る)する写真。
  • tri (トリー) - 3
    意訳:トライアングルの「トリ」。

母音 O (オ)

日本語の「オ」とほとんど同じ。唇を丸くして前に突き出すようにして「オ」と言ってみよう。

例:

  • domo (ドーモ) - 家
    意訳:「どうもー!」って帰るマイホーム。
  • pomo (ポーモ) - リンゴ
    意訳:ポムポムプリンも好きなりんご。
  • ok (オーク) - 8
    意訳:オクトパス(タコ)の足は8本、OK?

母音 U (ウ)

日本語の「ウ」とほとんど同じ。唇をしっかり丸めて、前に突き出して「ウー」と長く言ってみよう。日本語の「ウ」よりも唇をすぼめる意識を持つと、よりキレイな音になるよ。

例:

  • luno (ルーノ) - 月
    意訳:ルナティックな夜空に輝く月。
  • muziko (ムズィーコ) - 音楽
    意訳:心躍るミュージック!
  • unu (ウーヌ) - 1
    意訳:UNO(ウノ)!一番だ!

発音のコツ ~心理学的なアプローチ~

新しい音を出すのは、最初はちょっと恥ずかしいかもしれないね。でも大丈夫!

  1. 大げさにマネしてみよう!:お手本の音を聞いたら、最初はちょっと大げさなくらいに口の形や音の出し方をマネてみよう。役者さんになったつもりで!大げさにやることで、正しい筋肉の使い方が身につくんだ。
  2. 自分の声を録音してみよう!:スマホとかで自分の発音を録音して聞いてみると、「あれ、お手本とちょっと違うな」って気づけることがあるよ。客観的に自分の音を聞くのは、上達への近道!
  3. 間違っても気にしない!:最初から完璧にできる人なんていないんだ。たくさん間違えて、たくさん練習するうちに、だんだん上手になるから安心してね。「間違えは成功のもと」って言葉もあるでしょ?ポジティブな気持ちで取り組むことが、記憶にも残りやすくなるんだよ。
  4. 毎日ちょっとずつ!:一度にたくさんやるより、毎日5分でもいいからエスペラントの音に触れる方が効果的だよ。歯磨きみたいに習慣にしちゃおう!