to不定詞マスターへの道

1-1: to不定詞ってどんな形?何者なの?

ようこそ、to不定詞の世界へ!前のページ(TOP)では、to不定詞が英語を理解する上でとっても大切な役割を果たすことをお話ししましたね。 このページでは、まず「to不定詞って、そもそもどんな形をしているの?」「どんな働きをするの?」という基本的なところから見ていきましょう。

to不定詞の「形」:to + 動詞の原形

to infinitive (トゥ インフィニティブ/to不定詞)の形は、とってもシンプル! それは、to」の後ろに「verb (ヴァーブ/動詞)のoriginal form (オリジナル フォーム/原形)」が続く形です。

「動詞の原形」というのは、動詞の元の形のこと。例えば、studies, studied, studying の原形は study です。 goes, went, going の原形は go ですね。 辞書で動詞を調べるときに出てくる、あの形です。sやed、ingなどがついていない、生まれたままの姿と覚えておきましょう。

見てみよう! to不定詞の組み立て

お使いのブラウザはCanvasに対応していません。 図の内容:左から「to」という文字が、右から「study」という文字が現れ、中央で合体して「to study」となるイメージです。

上の図では、「to」と動詞の原形「study」が合体して「to study」というto不定詞ができていますね。

だから、例えばこんなものがto不定詞です。色々な動詞と組み合わせられますね!

まずはこの「to + 動詞の原形」という形をしっかり覚えてくださいね。

to不定詞の「3つの顔(働き)」と例文

to不定詞は、「to + 動詞の原形」という一つの形なのに、文の中で色々な働きをします。 まるで、一つの俳優さんが色々な役を演じ分けるみたいですね! 大きく分けて、to不定詞には次の3つの顔(働き)があります。それぞれの簡単な例文を見てみましょう。

1. 名詞の顔(Noun用法):「~すること」

文の主語(S)・目的語(O)・補語(C)になります。

  • To learn English is fun. (英語を学ぶことは楽しいです。 [S])
  • I like to read books. (私は本を読むことが好きです。 [O])
  • Her dream is to travel the world. (彼女の夢は世界を旅することです。 [C])
  • To get up early is hard for me. (早起きすることは私には難しいです。 [S])
  • He wants to buy a new game. (彼は新しいゲームを買いたがっています。 [O])

2. 形容詞の顔(Adjective用法):「~するための」「~すべき」

直前の名詞を説明(修飾)します。

  • I want something to drink. (私は何か飲むものが欲しいです。)
  • He has many books to read. (彼には読むべき本がたくさんあります。)
  • Is there a chair to sit on? (座るための椅子はありますか?)
  • She needs time to think about it. (彼女にはそれについて考えるための時間が必要です。)
  • Give me a pen to write with. (書くためのペンをください。)

3. 副詞の顔(Adverb用法):「~するために」「~して」など

動詞や形容詞などを修飾し、目的、感情の原因、判断の根拠などを表します。

  • He went to the park to play soccer. (彼はサッカーをするために公園へ行きました。 [目的])
  • I am glad to see you. (あなたに会えて嬉しいです。 [感情の原因])
  • She must be smart to answer that question. (あの質問に答えるとは、彼女は賢いに違いない。 [判断の根拠])
  • He studied hard to pass the test. (彼はテストに合格するために一生懸命勉強しました。 [目的])
  • I was surprised to hear the news. (私はその知らせを聞いて驚きました。 [感情の原因])

「えっ、一つの形でこんなに意味が変わるの?」と驚いたかもしれませんね。 でも大丈夫!これから一つ一つの顔(用法)を、じっくり丁寧に見ていきます。 それぞれの用法には、見分けるためのヒントやよく使われるパターンがあるので、それを学べば怖くありません。

まとめ

まずはこの基本をしっかり押さえて、次のステップに進みましょう!