3-5: もっと便利に！その他の時間の前置詞 (within, throughout, around/about)
主要な時間の前置詞 (at, on, in, for, during, since, from, until, by, before, after) をマスターした皆さん、お疲れ様です！ 今回は、さらに表現の幅を広げるために、覚えておくと便利な他の時間の前置詞・副詞を紹介します。
within の使い方：～以内に（期間内）
within は、ある特定の期間の**「範囲内」**に動作や出来事が完了することを示します。「～以内に」という意味です。 by が「期限」そのものを示すのに対し、within はその期限までの「期間内」のどこかで完了することを表します。
within + 期間 (a week, 24 hours, the deadline など)
例文 (within)
Please reply to this email within three days.
3日以内にこのメールにご返信ください。
The package should arrive within 24 hours.
その荷物は24時間以内に到着するはずです。
Can you finish the task within the given deadline?
与えられた期限内にその仕事を終えられますか？
Most restaurants in this area are within walking distance.
この地域のほとんどのレストランは徒歩圏内にあります。（距離にも使われる）
The issue must be resolved within the next month.
その問題は来月以内に解決されなければなりません。
期間の枠「内」に完了するイメージ。
throughout の使い方：～の間ずっと（期間全体）
throughout は、ある期間の**「始めから終わりまでずっと」**、つまり期間全体にわたって動作や状態が継続することを示します。 during と似ていますが、throughout の方が「期間全体を通して」というニュアンスがより強調されます。
throughout + 期間を示す名詞 (the year, the night, his life など)
例文 (throughout)
The store remained open throughout the night.
その店は夜の間ずっと開いていました。
She traveled throughout Asia for a year.
彼女は1年間アジア中を（ずっと）旅しました。（場所にも使われる）
He maintained a positive attitude throughout his illness.
彼は病気の間ずっと前向きな態度を保ちました。
This tradition has been passed down throughout the generations.
この伝統は何世代にもわたって受け継がれてきました。
We experienced heavy rain throughout the day.
私たちは一日中ずっと激しい雨に見舞われました。
期間の始めから終わりまで、全体にわたるイメージ。
around / about の使い方：～ごろに（おおよその時間）
around と about は、正確な時間ではなく、**おおよその時間**を表すときに使われます。「～ごろに」「約～に」という意味です。 どちらを使っても意味はほとんど変わりませんが、about の方がやや口語的で、少し曖昧さが増すことがあります。
around / about + 時刻 / 時間帯 / 時期 (5 PM, noon, Christmas など)
例文 (around / about)
Let's meet around 6 PM.
午後6時ごろに会いましょう。
He usually gets home about seven in the evening.
彼はたいてい夕方7時ごろに帰宅します。
The incident happened about midnight.
その事件は真夜中ごろに起こりました。
She started her business around 2010.
彼女は2010年ごろに事業を始めました。
We plan to visit our relatives around Christmas time.
私たちはクリスマスの時期に親戚を訪ねる予定です。
特定の時間の「周り」という、おおよその範囲を示すイメージ。
（おまけ）past と to の別の意味
前回のレッスンで時刻表現として学んだ past と to ですが、これらは時間以外の前置詞や副詞としてもよく使われますね。
- past (前置詞/副詞): ～を通り過ぎて (例: He walked past the library. 図書館を通り過ぎて歩いた)
- to (前置詞): (意識・注意などが) ～に向かって (例: Listen to me. 私の言うことを聞いて)
- come to (句動詞): 意識を取り戻す (例: He fainted but soon came to. 彼は気絶したがすぐに意識を取り戻した)
同じ単語でも多様な意味があるのが英語の面白いところですね！