1-3: 「期間・範囲」で捉える in の世界
時間の前置詞 at (点) と on (特定の日) をマスターした皆さん、今回は3つ目の基本前置詞、「in」の登場です! in は、at や on よりも、比較的長い時間的な「範囲」や「期間」を表すときに使われます。
in のコアイメージは「容器の中・範囲内」です!
月、季節、年といった時間的な「枠」や「範囲」の"中"にいるような感覚を掴んでいきましょう。
in の使い方①:月・季節・年・世紀 (Months, Seasons, Years, Centuries)
in は、特定の日よりも長い期間、例えば「~月に」「~の季節に」「~年に」「~世紀に」と言うときに使います。
in + 月 / 季節 / 年 / 年代 / 世紀
My birthday is in July.
私の誕生日は7月です。(7月という期間の中に)
We often go to the beach in summer.
私たちは夏によくビーチに行きます。
He was born in 1998.
彼は1998年に生まれました。
This style was popular in the 1980s (the eighties).
このスタイルは1980年代に人気がありました。
We are living in the 21st century.
私たちは21世紀に生きています。
The flowers bloom in spring.
花は春に咲きます。
He moved to this city in September.
彼は9月にこの街に引っ越してきました。
Shakespeare lived in the late 16th and early 17th centuries.
シェイクスピアは16世紀後半から17世紀初頭に生きました。
in の使い方②:午前・午後・夕方 (Parts of the Day)
一日の中でも、ある程度の長さを持つ時間帯「午前」「午後」「夕方」を表すには in を使います。
in the morning / afternoon / evening
I usually drink coffee in the morning.
私はたいてい午前中にコーヒーを飲みます。
He takes a nap in the afternoon.
彼は午後に昼寝をします。
What do you usually do in the evening?
あなたは普段、夕方(夜)に何をしますか?
She felt tired in the late afternoon.
彼女は午後の遅い時間に疲れを感じました。
Let's review the notes in the early morning.
早朝にノートを復習しましょう。
「夜に」は at night を使うのが一般的です。in はある程度の「期間」を含むイメージなのに対し、at は「夜」という時間帯を一つの「時点」として捉えている、と考えると区別しやすいかもしれません。
in の使い方③:期間の長さ (~後に) (Length of Time - Future)
in は、「今から数えて~後」という未来の時点を表すときにも使われます。「期間」の長さと一緒に使います。
in + 期間 (five minutes, two weeks, a few days)
The train will arrive in ten minutes.
電車は(今から)10分後に到着します。
I'll be back in an hour.
1時間後に戻ります。
She will finish the project in three weeks.
彼女は3週間後にそのプロジェクトを終えるでしょう。
Can you call me back in a few minutes?
数分後に私に電話をかけ直してくれますか?
The meeting will start in just a moment.
会議はほんの少し後に始まります。
after は過去の時点を基準に「~の後」を表すことが多いです(例: He came back after two weeks. 彼は2週間後に帰ってきた)。一方、in + 期間 は「今から~後」という未来の時点を表します。
in のコアイメージ:まとめ
in は、時間的な「枠」や「範囲」、「期間」といった、ある程度の広がりを持つ時間の「中」を示す前置詞です。 月、季節、年、午前/午後/夕方、そして未来の「~後」という使い方をしっかり押さえましょう。
年、月、季節といった時間的な「容器」の中にいるイメージ。