work は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | work | I have to work today. |
三単現形 (3rd Person Singular) | works | She works hard. |
過去形 (Past) | worked | He worked overnight. |
過去分詞形 (Past Participle) | worked | I have worked here for 5 years. |
現在分詞形 (Present Participle) | working | My computer is not working. |
work の多様な意味を貫くたった一つのイメージ、それが「目的を持って機能する」です。
work の本質は、単に動いている(run)だけでなく、「ある目的を達成するために、エネルギーを消費し、本来の役割や機能を果たす」という点にあります。このイメージが、人だけでなく、機械、計画、薬など、様々な主語に適用される理由です。全てが「自分の役割を果たしている」のです。
「機能する」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。
働く場所や会社、役割を示すには、前置詞の使い分けが重要になります。
work at [場所・会社]: 「〜という場所で」働く。物理的な勤務地を指すことが多い。
work for [会社・人]: 「〜のために」働く。「〜に雇われている」という所属のニュアンス。
work as [職業]: 「〜として」働く。具体的な役職や職業を表す。
work on [仕事・プロジェクト]: 「〜に(関わって)」働く。「〜に取り組んでいる」という作業内容に焦点。
例文:My brother works at a hospital.
(私の兄は病院で働いています。)
a hospital
- 「(世の中にたくさんある中の)ある一つの病院」という不特定の場所を指すため、不定冠詞`a`が付きます。
例文:She works for a famous fashion brand.
(彼女は有名なファッションブランドで働いている。)
a famous fashion brand
- 「ある一つの有名なブランド」なので`a`。
例文:He works as a web developer.
(彼はウェブ開発者として働いている。)
a web developer
- 「一人のウェブ開発者」という不特定の職業なので`a`。
例文:I'm working on a very important project.
(私は非常に重要なプロジェクトに取り組んでいます。)
a very important project
- 「一つの非常に重要なプロジェクト」なので`a`。
機械や道具が「正常に作動する」、計画やアイデアが「効果を発揮する」という意味で使われます。
例文:I don't think this old printer works anymore.
(この古いプリンターはもう動かないと思う。)
this old printer
- 「この」という指示詞で特定されています。
例文:Your idea might actually work.
(君のアイデア、実はうまくいくかもしれないよ。)
Your idea
- 所有格で特定されています。
薬が体内で「作用して、効果を発揮する」という場面で使われます。
例文:The medicine for my headache worked quickly.
(私の頭痛の薬はすぐに効いた。)
The medicine
- 特定の「頭痛用の薬」。my headache
- 所有格で特定。
`work`の中でも特に重要な句動詞が`work out`です。3つの全く違う意味を持つので、しっかり区別して覚えましょう。
意味① (運動する): I try to work out at the gym twice a week.
(私は週に2回、ジムで運動するようにしています。)
the gym
- いつも行く特定のジムなので`the`。a week
- 「一週間につき」という単位を表す`a`。
意味② (問題を解く、計算する): We need to work out the total cost.
(私たちは総費用を計算する必要がある。)
the total cost
- これから計算する特定の「総費用」なので`the`。
意味③ ((最終的に)うまくいく): Don't worry. I'm sure everything will work out in the end.
(心配しないで。最後には全てうまくいくと確信しているよ。)
everything
は代名詞なので冠詞は不要。the end
- 「最後」という特定の時点なので`the`。
お疲れ様でした!`work`が、人だけでなく機械や計画など、様々なものが「目的を持って機能する」ことを表す、力強い動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。
あなたの周りにある、正常に「機能して」いるもの全てが`work`しています。その感覚で世界を見ると、`work`はもっと身近で使いやすい動詞になりますよ!