work

ステップ1:動詞workの活用

work は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)workI have to work today.
三単現形 (3rd Person Singular)worksShe works hard.
過去形 (Past)workedHe worked overnight.
過去分詞形 (Past Participle)workedI have worked here for 5 years.
現在分詞形 (Present Participle)workingMy computer is not working.

ステップ2:workのコアイメージを掴む

work の多様な意味を貫くたった一つのイメージ、それが「目的を持って機能する」です。

workのコアイメージ:「目的のために、体や頭、機能を使って『働く・作用する』こと」

work の本質は、単に動いている(run)だけでなく、「ある目的を達成するために、エネルギーを消費し、本来の役割や機能を果たす」という点にあります。このイメージが、人だけでなく、機械、計画、薬など、様々な主語に適用される理由です。全てが「自分の役割を果たしている」のです。

ステップ3:本動詞workの基本パターン(前置詞が鍵!)

「機能する」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。

① 人が働く・仕事をする

働く場所や会社、役割を示すには、前置詞の使い分けが重要になります。

work + 前置詞の使い分け

work at [場所・会社]: 「〜という場所で」働く。物理的な勤務地を指すことが多い。
work for [会社・人]: 「〜のために」働く。「〜に雇われている」という所属のニュアンス。
work as [職業]: 「〜として」働く。具体的な役職や職業を表す。
work on [仕事・プロジェクト]: 「〜に(関わって)」働く。「〜に取り組んでいる」という作業内容に焦点。

例文:My brother works at a hospital. (私の兄は病院で働いています。)

冠詞ルール: a hospital - 「(世の中にたくさんある中の)ある一つの病院」という不特定の場所を指すため、不定冠詞`a`が付きます。

例文:She works for a famous fashion brand. (彼女は有名なファッションブランドで働いている。)

冠詞ルール: a famous fashion brand - 「ある一つの有名なブランド」なので`a`。

例文:He works as a web developer. (彼はウェブ開発者として働いている。)

冠詞ルール: a web developer - 「一人のウェブ開発者」という不特定の職業なので`a`。

例文:I'm working on a very important project. (私は非常に重要なプロジェクトに取り組んでいます。)

冠詞ルール: a very important project - 「一つの非常に重要なプロジェクト」なので`a`。

② 機械・計画などがうまく機能する、うまくいく

機械や道具が「正常に作動する」、計画やアイデアが「効果を発揮する」という意味で使われます。

例文:I don't think this old printer works anymore. (この古いプリンターはもう動かないと思う。)

冠詞ルール: this old printer - 「この」という指示詞で特定されています。

例文:Your idea might actually work. (君のアイデア、実はうまくいくかもしれないよ。)

冠詞ルール: Your idea - 所有格で特定されています。

③ 薬などが効く

薬が体内で「作用して、効果を発揮する」という場面で使われます。

例文:The medicine for my headache worked quickly. (私の頭痛の薬はすぐに効いた。)

冠詞ルール: The medicine - 特定の「頭痛用の薬」。my headache - 所有格で特定。

ステップ4:最重要!workを使った頻出句動詞

`work`の中でも特に重要な句動詞が`work out`です。3つの全く違う意味を持つので、しっかり区別して覚えましょう。

work out

意味① (運動する): I try to work out at the gym twice a week. (私は週に2回、ジムで運動するようにしています。)

冠詞ルール: the gym - いつも行く特定のジムなので`the`。a week - 「一週間につき」という単位を表す`a`。

意味② (問題を解く、計算する): We need to work out the total cost. (私たちは総費用を計算する必要がある。)

冠詞ルール: the total cost - これから計算する特定の「総費用」なので`the`。

意味③ ((最終的に)うまくいく): Don't worry. I'm sure everything will work out in the end. (心配しないで。最後には全てうまくいくと確信しているよ。)

冠詞ルール: everythingは代名詞なので冠詞は不要。the end - 「最後」という特定の時点なので`the`。

まとめ:workマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`work`が、人だけでなく機械や計画など、様々なものが「目的を持って機能する」ことを表す、力強い動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

あなたの周りにある、正常に「機能して」いるもの全てが`work`しています。その感覚で世界を見ると、`work`はもっと身近で使いやすい動詞になりますよ!