let

ステップ1:動詞letの活用を覚える

let は不規則動詞ですが、活用は非常にシンプルです。原形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形であることを覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)letPlease let me know.
三単現形 (3rd Person Singular)letsShe lets her children play outside.
過去形 (Past)letMy father let me use his car.
過去分詞形 (Past Participle)letI have let him borrow my book.
現在分詞形 (Present Participle)lettingThey are letting the dog run free.

ステップ2:letのコアイメージを掴む

let の根本的なイメージは、make の「強制」とは正反対です。この違いを理解することが、全ての基本です。

letのコアイメージ:「相手の望むように『させてあげる』、邪魔をせず『許す』」

let の本質は「そこにある抵抗や障害を取り除き、本来の流れに任せる」という許可のニュアンスです。鳥かごのドアを開けてあげる、リードを緩めてあげるようなイメージです。何かを強制するのではなく、相手がしたいことを「許す・させてあげる」のが let です。

最重要: make と let の決定的な違い

この2つの例文で、イメージの違いを決定的にしましょう。

ステップ3:letの基本構文をマスターする

let の文は、ほぼ2つの構文しかありません。この2つを徹底的にマスターしましょう。

構文①:let + O + do (Oにdoさせてあげる/させておく)

構文: let + O(目的語) + do(動詞の原形)
意味:O(人・モノ)がdo(行動)することを「許す」「させてあげる」という、let の中心的な使い方です。

最重要ポイント:make と同じく、do の部分には、to の付かない動詞の原形が入ります。let me to know は間違いです!

構文②:Let's + do (〜しましょう)

構文: Let's + do(動詞の原形)
意味:これは Let us の短縮形で、「(自分を含めて)みんなで〜しよう」と誘う、提案の表現です。許可ではなく「勧誘」と覚えましょう。

ステップ4:letを使った重要句動詞

let も他の単語と結びつき、重要な句動詞を作ります。会話で頻出のものばかりなので、しっかり覚えましょう。

let (someone) down

意味:(人)をがっかりさせる、失望させる
非常によく使われる表現です。downの「下へ」というイメージが、気分を「落とす」感じと結びついています。

let (someone) in / out

意味:(人)を中に入れる/外に出す
物理的に「入ることを許可する」「出ることを許可する」という直接的な意味です。

let go (of)

意味:(掴んでいるものを)離す、(考えなどを)手放す
物理的に手を離すことから、精神的に執着を捨てることまで幅広く使えます。

let alone ...

意味:...は言うまでもなく、...はさておき
「Aはできない、Bは言うまでもなく(できない)」のように、否定文の後で使われる上級表現です。

まとめ:letマスターへの道

お疲れ様でした!let は強制の make とは真逆の、「許可」と「許容」の心を持つ優しい動詞です。

このページの例文カードを何度も練習し、let の持つ「させてあげる」感覚を自分のものにしてください。これができれば、より丁寧で自然な英語表現が可能になります!