let は不規則動詞ですが、活用は非常にシンプルです。原形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形であることを覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | let | Please let me know. |
三単現形 (3rd Person Singular) | lets | She lets her children play outside. |
過去形 (Past) | let | My father let me use his car. |
過去分詞形 (Past Participle) | let | I have let him borrow my book. |
現在分詞形 (Present Participle) | letting | They are letting the dog run free. |
let の根本的なイメージは、make の「強制」とは正反対です。この違いを理解することが、全ての基本です。
let の本質は「そこにある抵抗や障害を取り除き、本来の流れに任せる」という許可のニュアンスです。鳥かごのドアを開けてあげる、リードを緩めてあげるようなイメージです。何かを強制するのではなく、相手がしたいことを「許す・させてあげる」のが let です。
この2つの例文で、イメージの違いを決定的にしましょう。
My mother made me clean my room.
My mother let me go to the party.
let の文は、ほぼ2つの構文しかありません。この2つを徹底的にマスターしましょう。
構文: let + O(目的語) + do(動詞の原形)
意味:O(人・モノ)がdo(行動)することを「許す」「させてあげる」という、let の中心的な使い方です。
最重要ポイント:make
と同じく、do
の部分には、to
の付かない動詞の原形が入ります。let me to know
は間違いです!
構文: Let's + do(動詞の原形)
意味:これは Let us
の短縮形で、「(自分を含めて)みんなで〜しよう」と誘う、提案の表現です。許可ではなく「勧誘」と覚えましょう。
let も他の単語と結びつき、重要な句動詞を作ります。会話で頻出のものばかりなので、しっかり覚えましょう。
意味:(人)をがっかりさせる、失望させる
非常によく使われる表現です。downの「下へ」というイメージが、気分を「落とす」感じと結びついています。
意味:(人)を中に入れる/外に出す
物理的に「入ることを許可する」「出ることを許可する」という直接的な意味です。
意味:(掴んでいるものを)離す、(考えなどを)手放す
物理的に手を離すことから、精神的に執着を捨てることまで幅広く使えます。
意味:...は言うまでもなく、...はさておき
「Aはできない、Bは言うまでもなく(できない)」のように、否定文の後で使われる上級表現です。
お疲れ様でした!let は強制の make とは真逆の、「許可」と「許容」の心を持つ優しい動詞です。
このページの例文カードを何度も練習し、let の持つ「させてあげる」感覚を自分のものにしてください。これができれば、より丁寧で自然な英語表現が可能になります!