find

ステップ1:動詞findの不規則活用

find も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ found になることをしっかり覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)findI can't find my keys.
三単現形 (3rd Person Singular)findsHe always finds a solution.
過去形 (Past)foundShe found her lost cat.
過去分詞形 (Past Participle)foundHave you found a job yet?
現在分詞形 (Present Participle)findingI'm having trouble finding the place.

ステップ2:findのコアイメージとlook forとの違い

find をマスターする鍵は、「探すプロセス」と「発見という結果」を区別することです。

findのコアイメージ:「探し求めた(または偶然の)結果、『発見する』という到達点」

find の本質は、探すというプロセスを経た(あるいは偶然の)末に、目的のものに「出会う・発見する」という結果・到達点にあります。見つかった瞬間の「あった!」という感覚がfindです。

最重要: look for と find の違い

状況:あなたは鍵をなくしました。

ステップ3:本動詞findの基本パターン

「発見」というコアイメージが、物理的な発見から、心の中の「発見(気づき)」へと応用されるのを見ていきましょう。

① [物・場所・情報]を見つける

探し物や、求めていた情報を発見する、最も基本的な使い方です。

例文:I finally found a good parking spot. (ようやく良い駐車スペースを見つけた。)

冠詞ルール: a good parking spot - 「(たくさんある駐車スペースの中から)一つの良い場所」という不特定なものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。

例文:Can you find the error in this document? (この書類の中のエラーを見つけられますか?)

冠詞ルール: the error - 「(存在するはずの)そのエラー」という特定のものを指すため、定冠詞`the`が付きます。this document - 指示詞で特定されています。

② find + O + C:OがCだとわかる・気づく(重要構文)

経験や思考の結果、目的語(O)が補語(C)の「状態である」と「発見(認識)する」という、非常に重要な使い方です。`I think O is C`よりも、経験に基づいた客観的なニュアンスが出ます。

例文:I find this book very interesting. (私はこの本がとても面白いとわかる(思う)。)

冠詞ルール: this book - 指示詞で特定。`interesting`は形容詞なので冠詞は付きません。

例文:She found the exam more difficult than she expected. (彼女はその試験が予想以上に難しいとわかった。)

冠詞ルール: the exam - 話題になっている特定の試験なので`the`が付きます。

例文:We found him to be a very reliable person. (私たちは彼がとても信頼できる人物だとわかった。)

冠詞ルール: a very reliable person - 「一人の、とても信頼できる人物」という不特定のものを指すため`a`が付きます。

ステップ4:最重要!find out との違い

`find`と非常によく似ていますが、発見する対象によって明確に使い分けられます。

find vs. find out

例文:I need to find out what time the store opens. (その店が何時に開くか調べる必要がある。)

冠詞ルール: the store - 特定の店なので`the`が付きます。`what time...`は「何時に〜か」という情報の塊(名詞節)です。

例文:She found out the secret by accident. (彼女は偶然その秘密を知ってしまった。)

冠詞ルール: the secret - 特定の秘密なので`the`が付きます。by accidentは「偶然に」という定型句です。

まとめ:findマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`find`の持つ「発見」のニュアンスが、物理的なものから心の中の気づきまで、幅広く使われることがお分かりいただけたでしょうか。

この3つのポイントを押さえれば、あなたはもう`find`を恐れることはありません。日常の様々な「発見」を、`find`を使って表現してみてください!