find も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ found になることをしっかり覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
---|---|---|
原形 (Base Form) | find | I can't find my keys. |
三単現形 (3rd Person Singular) | finds | He always finds a solution. |
過去形 (Past) | found | She found her lost cat. |
過去分詞形 (Past Participle) | found | Have you found a job yet? |
現在分詞形 (Present Participle) | finding | I'm having trouble finding the place. |
find をマスターする鍵は、「探すプロセス」と「発見という結果」を区別することです。
find の本質は、探すというプロセスを経た(あるいは偶然の)末に、目的のものに「出会う・発見する」という結果・到達点にあります。見つかった瞬間の「あった!」という感覚がfindです。
状況:あなたは鍵をなくしました。
I'm looking for my keys.
I found my keys!
「発見」というコアイメージが、物理的な発見から、心の中の「発見(気づき)」へと応用されるのを見ていきましょう。
探し物や、求めていた情報を発見する、最も基本的な使い方です。
例文:I finally found a good parking spot.
(ようやく良い駐車スペースを見つけた。)
a good parking spot
- 「(たくさんある駐車スペースの中から)一つの良い場所」という不特定なものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。
例文:Can you find the error in this document?
(この書類の中のエラーを見つけられますか?)
the error
- 「(存在するはずの)そのエラー」という特定のものを指すため、定冠詞`the`が付きます。this document
- 指示詞で特定されています。
経験や思考の結果、目的語(O)が補語(C)の「状態である」と「発見(認識)する」という、非常に重要な使い方です。`I think O is C`よりも、経験に基づいた客観的なニュアンスが出ます。
例文:I find this book very interesting.
(私はこの本がとても面白いとわかる(思う)。)
this book
- 指示詞で特定。`interesting`は形容詞なので冠詞は付きません。
例文:She found the exam more difficult than she expected.
(彼女はその試験が予想以上に難しいとわかった。)
the exam
- 話題になっている特定の試験なので`the`が付きます。
例文:We found him to be a very reliable person.
(私たちは彼がとても信頼できる人物だとわかった。)
a very reliable person
- 「一人の、とても信頼できる人物」という不特定のものを指すため`a`が付きます。
`find`と非常によく似ていますが、発見する対象によって明確に使い分けられます。
I found his house.
(彼の家というモノを見つけた)I found out that he moved.
(彼が引っ越したという事実を知った)例文:I need to find out what time the store opens.
(その店が何時に開くか調べる必要がある。)
the store
- 特定の店なので`the`が付きます。`what time...`は「何時に〜か」という情報の塊(名詞節)です。
例文:She found out the secret by accident.
(彼女は偶然その秘密を知ってしまった。)
the secret
- 特定の秘密なので`the`が付きます。by accident
は「偶然に」という定型句です。
お疲れ様でした!`find`の持つ「発見」のニュアンスが、物理的なものから心の中の気づきまで、幅広く使われることがお分かりいただけたでしょうか。
この3つのポイントを押さえれば、あなたはもう`find`を恐れることはありません。日常の様々な「発見」を、`find`を使って表現してみてください!