「たくさんの」ものを表す名詞の複数形
「ひとつ」の次は「ふたつ以上」。名詞句の表現力を一気に広げましょう。
なぜ複数形が大切?
前のページでは、数えられる名詞が「ひとつ」のときには a cat のように `a/an` をつけると学びました。では、猫が2匹以上いたらどうでしょう?そのときに使うのが「複数形」です。英語では、「ひとつ」なのか「ふたつ以上」なのかを、名詞の形でしっかり区別します。
基本ルール:語尾に "-s" をつける
ほとんどの数えられる名詞は、単語の最後に `s` をつけるだけで複数形になります。これが一番シンプルで、最もよく使うルールです。
"-s" 以外のルールたち
いつも `s` をつけるだけなら簡単ですが、発音しやすくするためなどに、いくつかの特別ルールが存在します。少しずつ覚えていきましょう。
語尾が -s, -sh, -ch, -x, -o のときは "-es" をつける
「ス、シュ、チ、クス、オ」という音で終わる単語は、`s` だけだと発音しにくいので `es` [ィズ] をつけます。
「子音字 + y」で終わる単語は "y" を "ies" に変える
`study` のように、`y` の前が子音の字 (a, i, u, e, o 以外) の場合に適用されるルールです。
💡 注意:`boy` や `key` のように `y` の前が母音の字 (a, i, u, e, o) の場合は、基本ルール通り `s` をつけるだけです。(e.g., boys, keys)
語尾が -f, -fe のときは "f" や "fe" を "ves" に変える
これも発音のためのルールです。`leaf` の `f` の音が、複数形では `v` の音に変わります。
💡 注意:`roof` → `roofs` のように、`s` をつけるだけの例外もあります。
ルール無視!不規則に変わる複数形
残念ながら、これまでのルールが一切通用しない単語もあります。これらは歴史の中で形を変えてきたもので、理屈ではなく「そういうものだ」と一つずつ覚えるしかありません。重要なものから覚えていきましょう。
単数形と複数形が同じ形の名詞
最後に、単数でも複数でも形が変わらない単語たちです。文脈や、`a` がついているか、`many` や数字がついているかなどで判断します。
まとめ
たくさんのルールが出てきて大変に思えたかもしれませんが、心配いりません。まずは「基本は `s` をつける」とだけ覚えて、あとは文章を読む中で「あ、これは形が変わるんだな」と気づいたときに、一つずつ自分のものにしていけば大丈夫です。