疑問を名詞にする "what", "where", "if"

「〜か」という疑問のカタマリを、文の部品として自由に使いこなしましょう。

「疑問」も名詞句になる

前回は `that` を使って「〜ということ」という「事実」を名詞句にしました。今回は、`what` (何が) や `where` (どこで)、`if` (〜かどうか) などを使って、「〜か」という「疑問点」を名詞のカタマリ(名詞節)にする方法を学びます。

この名詞節も、文の主語や目的語として機能します。日常会話では「間接疑問文」とも呼ばれますが、ここでは「名詞のカタマリを作る部品」の一種として捉えましょう。

`wh-` で始まる名詞節

`what`, `who`, `when`, `where`, `why`, `how` といった疑問詞が文の頭につき、全体で大きな名詞のカタマリを作ります。

💡 最重要ルール:`wh-`節の中の語順は、通常の疑問文 (`動詞 + 主語`) ではなく、肯定文と同じ「主語 + 動詞」の語順になります。これが最大のポイントです。

`if` / `whether` で始まる名詞節 → 「〜かどうか」

`Yes`/`No` で答えられる疑問(例: "Is he coming?")を名詞節にしたい場合は、`if` または `whether` を使って「〜かどうか」という意味のカタマリを作ります。語順は、こちらも「主語 + 動詞」です。

💡 `whether` は `if` よりも少しフォーマルで、「〜かどうか」の意味をより明確にします。文頭に置く主語としては `whether` しか使えません。`whether ... or not` の形もよく使われます。

まとめ

`that`節、`wh-`節、`if/whether`節。これらの名詞節をマスターすれば、事実から疑問まで、あらゆる事柄を文の部品として扱えるようになります。特に、節の中の語順が「主語 + 動詞」になるというルールは、英作文やスピーキングで正確な文を作るための鍵となります。