場所の副詞句:「どこで?」を指し示す
動作が行われたステージ(場所)を設定し、文の情景を具体的にします。
"Where?" の問いに答える部品
前回は動作の「どのように」を学びました。今回は、その動作が「どこで」行われたのかを示す「場所」の副詞(句)です。`Where did you see him?` (どこで彼に会いましたか?) という問いに答えるのが、この部品の役割です。
① 1語で場所を表す副詞
`here` (ここに), `there` (そこに), `everywhere` (どこにでも), `abroad` (海外で/へ), `upstairs` (階上へ) など、それ自体が場所を示す基本的な副詞です。
② 最も一般的な形:「前置詞句」
場所を表す副詞句の王様は、なんといっても `in`, `on`, `at`, `under` といった前置詞が導く「前置詞句」です。具体的な場所を指し示すのに、最もよく使われます。
③ 副詞節も場所を表せる
`where` を使った節(主語+動詞を含むカタマリ)も、「〜する場所で」という意味の副詞句として機能することがあります。
【重要ルール】副詞句の基本的な語順:「様態 → 場所 → 時」
一つの文に「様態」「場所」「時」の副詞句が複数ある場合、通常は **Manner (様態) → Place (場所) → Time (時)** の順番に並べるのが、最も自然で美しい英語とされています。この語順は非常に重要なので覚えておきましょう。
He played the guitar (how)beautifully (where)at the concert (when)last night.
She studied (how)very hard (where)in the library (when)all day yesterday.
まとめ
「どこで?」という視点を持つことで、文に具体的な舞台設定を加えることができます。中心的な役割を果たすのは「前置詞句」です。そして、「様態→場所→時」という語順のルールを意識すると、あなたの作る英文はさらに洗練されます。