動詞でよく使われる構文
動詞構文の定義
- 英語の動詞は特定の構文を持ち、文脈や意味に応じて異なるパターンで使用される。動詞の後に続く目的語、前置詞、句、節などが決まった形を作る。
- 以下、代表的な動詞構文とその用法を整理。主に自動詞、他動詞、句動詞、特定の動詞パターンに焦点。
主な動詞構文と語法
1. 自動詞(Intransitive Verbs)
- 定義: 目的語を取らず、主語だけで完結する動詞。動作や状態を表す。
- 構造: 主語 + 動詞
- 例:
- She runs every morning.(彼女は毎朝走る)
- The baby cried.(赤ちゃんが泣いた)
- They arrived late.(彼らは遅く着いた)
- I sleep well.(よく眠る)
- The sun rises.(太陽が昇る)
2. 他動詞(Transitive Verbs)
- 定義: 目的語を必要とする動詞。動作が目的語に及ぶ。
- 構造: 主語 + 動詞 + 目的語
- 例:
- I read a book.(本を読む)
- She kicked the ball.(ボールを蹴った)
- We ate dinner.(夕食を食べた)
- He bought a car.(車を買った)
- They watched a movie.(映画を見た)
3. 句動詞(Phrasal Verbs)
- 定義: 動詞+前置詞や副詞で新たな意味を持つ。目的語の位置は動詞と前置詞の間または後ろ。
- 構造: 主語 + 動詞 + 前置詞/副詞(+目的語)
- 例:
- I turned off the light. / I turned the light off.(電気を消した)
- She gave up smoking.(タバコをやめた)
- We looked after the kids.(子供たちの世話をした)
- He picked up a pen.(ペンを拾った)
- They ran out of food.(食料がなくなった)
4. 動詞 + to不定詞
- 定義: 動詞の後にto不定詞が続き、目的や意図を表す。want, decide, tryなどで一般的。
- 構造: 主語 + 動詞 + to + 動詞原形
- 例:
- I want to learn English.(英語を学びたい)
- She decided to stay.(彼女は留まることにした)
- He tried to open the door.(ドアを開けようとした)
- We plan to travel.(旅行する予定だ)
- They hope to win.(勝つことを願う)
5. 動詞 + 動名詞
- 定義: 動詞の後に動名詞(-ing形)が続き、行動そのものを名詞的に扱う。enjoy, avoid, considerなどで一般的。
- 構造: 主語 + 動詞 + 動詞-ing
- 例:
- I enjoy reading books.(本を読むのが好きだ)
- She avoided meeting him.(彼に会うのを避けた)
- He finished writing a letter.(手紙を書き終えた)
- We considered moving.(引っ越しを考えた)
- They stopped talking.(話をやめた)
6. 動詞 + 前置詞 + 名詞/動名詞
- 定義: 特定の動詞は特定の前置詞を伴い、名詞や動名詞を取る。depend on, think aboutなどで一般的。
- 構造: 主語 + 動詞 + 前置詞 + 名詞/動詞-ing
- 例:
- I depend on my phone.(携帯に頼っている)
- She thought about changing jobs.(転職を考えた)
- He apologized for being late.(遅れたことを謝った)
- We believe in honesty.(正直さを信じる)
- They insist on helping.(手伝うと主張した)
7. 動詞 + that節
- 定義: 動詞の後にthat節(従属節)を伴い、内容や事実を説明。say, think, knowなどで一般的。
- 構造: 主語 + 動詞 + that + 節
- 例:
- I know that she is smart.(彼女が賢いと知っている)
- She said that she was tired.(彼女は疲れていると言った)
- He thinks that we will win.(彼は私たちが勝つと思う)
- We hope that it won’t rain.(雨が降らないことを願う)
- They believe that he is honest.(彼が正直だと信じる)
例文とドリル
問題をクリックすると答えが見られます。
誤用しやすいポイント
- 自動詞に目的語をつけない: 「I arrived a hotel」は誤り。正: 「I arrived at a hotel」。
- 他動詞に目的語が必要: 「I read」は不完全。正: 「I read a book」。
- 句動詞の前置詞を間違えない: 「look after(世話する)」を「look for(探す)」と混同しない。
- to不定詞と動名詞の使い分け: 「I enjoy to read」は誤り。正: 「I enjoy reading」。
- 前置詞の選択: 「depend to」は誤り。正: 「depend on」。