文全体を修飾する副詞② (接続副詞)
文と文の間に立ち、論理的な「橋」を架ける、文章の道しるべです。
文と文の「論理的なつながり」を示す
文修飾副詞のもう一つの重要な役割が、前の文と後ろの文の論理的な関係(逆接、結果、追加など)を明確に示すことです。これを「接続副詞」と呼びます。
接続詞 (`y`, `pero`, `o`) と似ていますが、品詞はあくまで「副詞」です。そのため、接続詞のようにカンマだけで文を繋ぐことはできません。前の文をピリオド (`.`) やセミコロン (`;`) で一度終わらせてから、文頭や文中に挿入するのが基本です。
接続詞: Estaba cansado, pero terminé el trabajo.
接続副詞: Estaba cansado. Sin embargo, terminé el trabajo.
代表的な接続副詞の役割
接続副詞は、特に書き言葉において、文章の構成を明確にするための強力な道しるべとなります。
① 逆接:「しかしながら」
② 結果:「したがって、それゆえに」
③ 追加:「さらに、その上」
④ 例示:「例えば」
まとめ
接続副詞は、文と文の関係性を明確にするための重要な標識です。`y` (そして) や `pero` (しかし) だけでなく、`Sin embargo` (しかしながら) や `Por lo tanto` (したがって) といった接続副詞を使いこなすことで、あなたの文章は格段に論理的で、引き締まった印象になります。