みんな、こんにちは!ミラクル先生だよ!母音、子音、そして母音記号と、たくさんの文字と仲良くなってきたね。今日は、デーヴァナーガリー文字の表現をさらに豊かにしてくれる「特別な記号」たちを紹介するわ。これらを覚えると、より正確な発音や、外来語の表記もできるようになるから、しっかりマスターしましょう!
この小さな点「ं」は「アヌスヴァーラ」といって、母音の後に付いて、その母音を鼻にかかった「ン」の音にする働きがあるの。ちょうど、日本語の「あんパン」の「ん」みたいに、次に続く子音の種類によって少し発音が変わることもあるけど、基本は「ン」と覚えておけば大丈夫!
例: रंग (raṅg - ラング:色)、 पंख (paṅkh - パンク:羽)、 हिंदी (hindī - ヒンディー:ヒンディー語)
月(चंद्र)と点(बिंदु)を組み合わせたようなこの形「ँ」は「チャンドラビンドゥ」。母音をよりはっきりと鼻母音化する記号だよ。「アーン」「イーン」みたいに、母音そのものを鼻に響かせる感じね。
シローレーカー(文字の上の横棒)の上に母音記号が来ない場合に主に使われるわ。もしシローレーカーの上に母音記号(े, ै, ो, ौ, ी など)があってスペースがない時は、代わりにアヌスヴァーラ「ं」が使われることもあるの。
例: चाँद (cā̃d - チャーンド:月)、 हँसना (hasnā - ハンスナー:笑う)、 यहाँ (yahā̃ - ヤハーン:ここに)
代用例: मैं (ma͠i - メェン:私は) ← 本当はチャンドラビンドゥを使いたいけど、ै が上にあるから ं で代用。
コロンみたいなこの記号「ः」は「ヴィサルガ」。母音の後に付いて、軽く「ハ」と息を漏らすような音を表すわ。主にサンスクリット語由来の言葉に見られる記号で、現代のヒンディー語の日常会話ではあまり頻繁には出てこないかもしれないけど、知っておくと古典的な文献を読むときなどに役立つわ。
例: दुःख (duḥkha - ドゥッカ:苦しみ、悲しみ ※実際の発音は「ドゥク」に近いことが多い)、 पुनः (punaḥ - プナハ:再び)、 अतः (ataḥ - アタハ:それゆえに)
子音字の下に付くこの斜めの線「्」は「ヴィラーマ」または「ハラント」と呼ばれるわ。これはとーっても大切!なぜなら、子音字が元々持っている母音「ア (अ)」の音を取り除く働きがあるから。
例えば、क は「カ」と読むけど、क् と書くと「ク」(kの音だけ)になるの。この記号があることで、子音と子音が直接つながる「結合文字」を作ることができるのよ。次のレッスンで詳しく見ていくから、まずは「アの音を消す魔法の記号」って覚えておいてね!
例: क् (k - 子音kの音)、 जगत् (jagat - ジャガット:世界 ※最後のत्はtの音だけ)、 सत्य (satya - サティヤ:真実 ※त्とयが結合)
文字の下に打つこの点「़」は「ヌクター」。これは、もともとデーヴァナーガリー文字になかった音、特にペルシャ語やアラビア語、英語などから入ってきた外来語の音を表すために、既存の文字に付け加えて使われる記号よ。
ヌクターが付くと、元の文字の発音が少し変わるの。いくつか代表的なものを見てみましょう。
そして、ड と ढ にヌクターが付いたものは、ヒンディー語固有の音としてとてもよく使われるわ。
ヌクターが付く文字は他にもあるけど、まずはこれらを覚えておくと便利よ!
どうだったかしら?たくさんの記号が出てきて、頭がパンクしそう?でも大丈夫!一つ一つ、例文と一緒に声に出して練習すれば、自然と使い分けができるようになるわ。特にヴィラーマは、次の「文字の合体」で大活躍するから、しっかり覚えておいてね!