第1章第1話: 文字って何だろう? – ヒンディー語の文字へようこそ!

みんな、こんにちは!いよいよ今日から、ヒンディー語のレッスンが本格的にスタートするよ!最初のテーマは、言葉を形にする「文字」について。ドキドキするけど、一緒に頑張っていこうね!

私たちが普段、どうやって気持ちや情報を伝え合っているか考えてみて。おしゃべりする「声」も大切だけど、遠くの人に伝えたり、未来に残したりするには、「文字」がとっても便利だよね。お手紙を書いたり、本を読んだり、看板を見たり…私たちの周りは文字でいっぱい!

これから私たちが一緒に学んでいくヒンディー語にも、もちろん専用の文字があるの。その名前は…じゃーん!

देवनागरी लिपि (デーヴァナーガリー・リピ)

「デーヴァナーガリー文字」っていうんだ。なんだか神聖な響きがする名前だよね。「デーヴァ」は神様、「ナーガリー」は都市っていう意味があるって言われているよ。

「うわぁ、やっぱり暗号みたい…」って思ったかな?大丈夫、大丈夫!初めて見るものは、誰だってそう感じるもの。でもね、一つ一つの形にはちゃんと意味があって、ルールも決まっているんだ。このレッスンで、その秘密を少しずつ解き明かしていくから、安心してついてきてね!

デーヴァナーガリー文字ってどんな文字?

まずは、この文字の大きな特徴をいくつか見てみようか。

特徴1:左から右へ書くよ!

これは私たちがお馴染みの日本語の横書きや、英語と同じだね。だから、読む方向で迷うことはないはず!

例: नमस्ते (ナマステー:こんにちは) ← 左から右へ読むよ

特徴2:文字の上の線「シローレーカー」

デーヴァナーガリー文字を見てみると、多くの文字の上には一本の横線がスーッと引かれているのに気づくかな?これを शिरोरेखा (シローレーカー) っていうんだ。「頭の線」っていう意味だよ。

このシローレーカーは、単語ごとに文字の頭をつなげるように書かれることが多いんだ。まるで、文字たちが手をつないでいるみたいで可愛いよね!

मेरा नाम (メーラー ナーム:私の名前)

(↑「メーラー」と「ナーム」という2つの単語の、それぞれの文字の上が線で繋がっているね!)

特徴3:音のカタマリで覚える「アブギダ」の仲間

これはちょっと専門的な言葉になっちゃうけど、デーヴァナーガリー文字は「アブギダ」っていう文字体系の仲間なんだ。

簡単に言うと、「子音の文字」が基本で、それに「母音の記号」を付け足して、いろんな音を表す仕組みになっているの。例えば、日本語の「かきくけこ」は全部違う文字だけど、デーヴァナーガリー文字だと「k」の音を持つ基本の文字に、a, i, u, e, o の音を表すサインを付けていくイメージかな。

「え、どういうこと?」って思ったかもしれないけど、大丈夫!これは、これから実際に母音の文字、子音の文字、そして母音記号を学んでいく中で、「あ、こういうことだったんだ!」って自然にわかってくるから、今は「ふーん、そんな仕組みなんだな」くらいに思っておいてね。

どこで使われているの? (ちょこっと豆知識)

このデーヴァナーガリー文字は、主にインドで話されているヒンディー語を書くために使われているよ。インドはたくさんの言葉が話されている国だけど、ヒンディー語はその中でも特に多くの人が使っている公用語の一つなんだ。

それから、お隣のネパールで話されているネパール語も、このデーヴァナーガリー文字で書かれるんだって。他にもいくつかの言葉で使われている、アジアの重要な文字の一つなんだよ。

デーヴァナーガリー文字が使われている地域の地図

(デーヴァナーガリー文字やその系統の文字が使われている地域のイメージだよ。 Wikimedia Commons より)

さあ、心の準備はいいかな?

これから、たくさんの新しい文字の形が出てくるよ。最初は「全部覚えられるかな…」って不安になるかもしれないけど、心配しないで。一度に全部覚えようとしなくて大丈夫。毎日少しずつ、繰り返し見て、書いて、声に出しているうちに、自然と仲良くなれるからね。

間違えてもいいんだよ。私たち、失敗から学ぶことだってたくさんあるんだから!大切なのは、諦めずに続けること。そして、新しいことを知る楽しさを忘れないことだよ!

次のレッスンでは、いよいよ最初の文字、「母音」の仲間たちを紹介するよ!
音の基本となる大切な文字たちだから、楽しみにしていてね!

Summary of This Page (English)
Hello everyone! This is the first lesson of Chapter 1: "What are Characters?" Welcome to the world of Hindi script! We use characters to convey information and feelings, especially over distances or time. Hindi uses a script called "Devanagari Lipi." It might look like a secret code at first, but we'll uncover its secrets together. Key features of Devanagari script: 1. It's written from left to right, just like English. 2. Many characters have a horizontal line at the top called "Shirorekha," which often connects characters within a word. 3. It's an "Abugida," meaning basic consonant characters combine with vowel marks to form syllables. (More on this later!) Devanagari is primarily used for Hindi, an official language of India, and also for Nepali and some other South Asian languages. We'll be learning many new characters. Don't worry about memorizing everything at once. Take it step by step, practice regularly, and enjoy the process of learning. Mistakes are part of learning! In the next lesson, we'll start with the "vowel" characters.