Lesson 43: ~すること/もの(what) - 関係代名詞 what
Lesson 43 です!関係代名詞の who, which, that, whose をマスターして、文と文をつなぐ力が格段にアップしましたね! 今回は、関係代名詞の中でも少し特別な「what」を学びます。「what」は、それ自体に「~すること」「~するもの」という意味が含まれていて、先行詞を必要としないのが大きな特徴です。
関係代名詞「what」ってなあに?
「what」は、「the thing which (that) ~」や「that which ~」とほぼ同じ意味を表し、「~する(ところの)もの/こと」と訳されます。 「what」で始まる節(かたまり)全体が、文の中で名詞の役割(主語、目的語、補語)をします。
私たちの基本動詞「take」と、新しい動詞「want (欲する、~したい)」を使って例文を見てみましょう。 「私が欲しいもの」や「私が取ること」を「what」を使って表現します。
「what」節が目的語になる場合
「I take what I want. (私は私が欲しいものを取る。)」
- 主語(S)は「I (私)」
- 動詞(V)は「take (取る)」
- 目的語(O)として「what I want (私が欲しいもの)」という名詞節
- 関係代名詞「what」 (~するもの/こと)
- その節の主語「I」、動詞「want」
I take what I want.
「what I want」が「私が欲しいもの」という意味の塊(名詞節)になり、動詞「take」の目的語になっていますね。
「what」節が主語になる場合
「What I take is important. (私が取るものは重要だ。)」
- 主語(S)として「What I take (私が取るもの)」という名詞節
- 関係代名詞「what」 (~するもの/こと)
- その節の主語「I」、動詞「take」
- 動詞(V)は「is (~です)」
- 補語(C)は「important (重要だ)」 (※形容詞ですが、説明のため一時的に使用)
What I take is important.
「What I take」が「私が取るもの」という意味の塊(名詞節)になり、文全体の主語になっています。
✨ ミラクル先生のちょっと一言:「what」と「that (接続詞/関係代名詞)」の違い ✨
「what」と、これまで学んだ接続詞の「that」や関係代名詞の「that」は、形が似ていて混乱しやすいかもしれませんね。ポイントは「what」が名詞節を導き、それ自体が「もの・こと」という意味を含む点です。
- 関係代名詞 what: 「~するもの/こと」。先行詞を含んでいる。
例: I know what I want. (私は私が欲しいものを知っている。) ← what I want で一つの名詞の塊。 - 接続詞 that: 「~ということ」。名詞節を導くが、that自体に「もの・こと」の意味はない。
例: I know that I want it. (私は私がそれが欲しいということを知っている。) ← that 以下で「私がそれが欲しいということ」という事実。 - 関係代名詞 that: 先行詞(人や物)を修飾する。that 自体に「もの・こと」の意味はない。
例: This is the thing that I want. (これが私が欲しいものだ。) ← that I want は the thing を修飾。
「what」を見たら、「the thing which」に置き換えられるかな?と考えてみると、分かりやすいかもしれません。 「I take what I want.」は「I take the thing which I want.」と同じ意味ですね!
また、「what」は疑問詞として「何?」という意味でも使われますが(Lesson 13)、関係代名詞の「what」とは文の構造が異なるので区別しましょう。
関係代名詞「what」、先行詞いらずで便利な表現ですね!「~すること」「~するもの」と自由に使いこなしましょう。